2021/09/25 05:00
働く人に役立つプラスαな考え方に注目する「αism」。
現役高校生が、甘いスイーツに込めたのは、フードロス削減への熱い思いだった。
フルーツの色鮮やかな断面が楽しめるフルーツ大福。
色とりどりのフルーツ大福が売っているこの店を経営しているのは、ある1人の女性。
午前9時、仕込みが終わると、制服姿で店を出た。
午前9時、仕込みが終わると、制服姿で店を出た。
フルーツ大福の専門店「凛々堂」を経営しているのは薄井華香さん。
16歳の高校1年生。
16歳の高校1年生。
店をオープンするにあたって会社を設立し、高校生で社長に就任した。
凛々堂 経堂店を経営する薄井華香さん「実家が野菜の仲卸の仕事をしていて、廃棄される食材が毎日のようにたくさん出ていて、捨てられる食材を利用して何かしたいという思いがあって、第一歩として大福屋を始めてみようかなということで店を開いた」
薄井さんは、実家が石川・金沢市で青果の仲卸業をしていて、高校入学と同時に単身で上京。
東京で1人暮らしをしながら、実家と取引がある「凛々堂」のフランチャイズ店を経営することになった。
フードロス削減へ向け、まず取り組んだのが、完熟マンゴーを使った大福。
凛々堂 経堂店を経営する薄井華香さん「贈答用には向かないマンゴーで、色むらや線だけでも販売できないようになっていて、これを使って大福を作っている」
宮崎県の1軒の農家のみで生産し、1本の枝から1個しか収穫できないシャトーマンゴー。
高額で贈答用になることが多いため、少しでも傷があると「規格外品」になってしまい、価値が大きく下がってしまうという。
このマンゴーを買い取り、フルーツ大福にすることで新たな価値をつけて販売することにした。
凛々堂 経堂店を経営する薄井華香さん「皮をむいてしまえば中は同じ状態なので、2万円のマンゴーそのものの味が食べられる」
さらにこの夏からは、形の悪さや熟しすぎなどでフルーツ大福にできなかった果物をスムージーにして販売するなど、フードロス削減に向け、新たな試みを行っている。
毎朝午前6時から製造を開始し、週3日の学校の登校日も店頭に立つ薄井さん。
そのみずみずしいパワーの先に、大きな志を持っている。
凛々堂 経堂店を経営する薄井華香さん「多くの人たちに、フードロスに興味を持ってもらうことと、果物と野菜に関心を多くの方に持ってほしいと思っている。いま、フランチャイズで名を貸してもらっているが、フードロスの飲食店や自分がもっとできることがあれば、いろんな人に提供できたらと思っていて、自己ブランドを作れたらいいなと思っている」
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