私たちの体内では、血液の循環によって全身の細胞に酸素と栄養が運ばれています。生活習慣の乱れや冷えなどによって血流が滞ってしまうと、体の隅々まで酸素と栄養が十分に運ばれないため、肩こりや腰痛、むくみといったさまざまな不調を引き起こす原因となると言われています。
そこで今回は、血流を良くするために日々実践したい生活習慣についてご紹介します。
血流を改善するための習慣
現代人が陥りやすい、運動不足やバランスの偏った食事などの生活習慣の乱れは、血流が停滞する大きな原因となります。少しでも血流を改善するためには、日々の何気ないシーンでも積極的に体を動かしたり、水分をとったりすることが大切。まずは、すぐに実践しやすい血流改善に効果的な6つの生活習慣を見ていきましょう。
1 こまめな水分補給
脱水症状を避けるためにも、夏は積極的に水分補給をする方は多いはず。しかし、体内の水分は季節を問わず尿や汗として出ていくだけでなく、皮膚や呼吸からも自然に蒸発していくため、毎日きちんと水分補給をすることが大切です。
充分な水分を含んだ血液は、酸素や栄養を全身の細胞へと運びます。また、老廃物も尿から排せつされるため、体内の物質の運搬に水は必要不可欠です。
充分な水分を含んだ血液は、酸素や栄養を全身の細胞へと運びます。また、老廃物も尿から排せつされるため、体内の物質の運搬に水は必要不可欠です。
2 職場ではスニーカーやサンダルに履き替える
ハイヒールや締め付けがきつい靴は血流を妨げ、むくみや足の冷えにつながります。そのため、オフィスなどの職場では、スニーカーやサンダルなどの快適な靴に履き替えるのがおすすめ。
靴選びの際は、デザインだけでなく、動きやすくて足にフィットするものを意識しましょう。足を締め付けず、一日を通して楽に動ける仕事用の靴を探してみてください。
靴選びの際は、デザインだけでなく、動きやすくて足にフィットするものを意識しましょう。足を締め付けず、一日を通して楽に動ける仕事用の靴を探してみてください。
3 なるべく階段を使う
運動不足を感じている方は、積極的に階段を使うようにするのも◎。階段の上り下りは立派なエクササイズになります。特に、階段を上るときは下半身の大きい筋肉から「第二の心臓」とも呼ばれるふくらはぎの筋肉を使うため、脚全体からつま先までの血流改善が期待できます。
4 定期的に手足を伸ばしてストレッチ
デスクワークなどで長時間同じ姿勢をとっていると、体がこり固まって血流も停滞してしまいます。数十分おきに5分程度、簡単なストレッチの時間を設けてみましょう。両腕を頭の上で組んで伸びをしたり、足を伸ばしたりと、座ったままでもOKです。体を動かすことで、リラックス効果も得られます。
5 足を高くして眠る
就寝時は、クッションや丸めた毛布などを使って、膝下までの位置を高くして寝ることも効果的と言われています。滞りがちな血液やリンパの流れが促され、仕事疲れやむくみ解消も期待できます。
6 入浴の習慣をつける
入浴にも血流改善に効果が期待できます。
お湯は熱すぎてのぼせないように、37~40℃程度が◎。10~15分間ゆったりと入浴することで全身の血の巡りが良くなり、心身のリラックス効果も期待できるでしょう。入浴中は汗をたくさんかきやすいため、水分補給も忘れずに。
お湯は熱すぎてのぼせないように、37~40℃程度が◎。10~15分間ゆったりと入浴することで全身の血の巡りが良くなり、心身のリラックス効果も期待できるでしょう。入浴中は汗をたくさんかきやすいため、水分補給も忘れずに。
血行が良くなる食べ物
お酢や梅干し、レモンなどの柑橘類に含まれる「クエン酸」は、血液の酸化を抑制し、血行を良くする効果が期待できます。また、サンマやイワシ、サバなどの青魚に含まれる「EPA」には、血液をサラサラにする作用があります。血栓や脂質異常を予防する働きも期待できるので、積極的に摂取したい食べ物と言えます。
さらに、海藻類には新陳代謝を上げて血流を促す効果があります。加えて、わかめや昆布のぬめり成分である「アルギン酸」はコレステロールの吸収を妨げ、体外へと排出させる効果があるため、健康な身体づくりに一役買ってくれるでしょう。
このほか、ピーマンやフルーツ類に含まれる「ビタミンC」や、かぼちゃやアスパラガス、春菊などに含まれる「ビタミンE」は高い抗酸化作用を持ち、動脈硬化予防に効果が期待できます。ただし、ビタミンEはそれ自体が酸化しやすい成分なので、ビタミンCと一緒に摂取するようにしましょう。
血行が良くなる飲み物
緑茶やココア、赤ワインに含まれる「ポリフェノール」はコレステロールの酸化を防ぎ、血液をサラサラに保ちます。しかし、アルコールは摂り過ぎると血液をドロドロにしてしまうので、赤ワインを飲む際はグラス2杯程度にとどめておきましょう。
なお、ぶどうにもポリフェノールは豊富に含まれていますが、フルーツには果糖が含まれるので食べ過ぎには注意が必要です。
クエン酸
お酢、梅干し、柑橘類(レモンなど)
EPA
青魚(サンマ、イワシ、サバなど)
アルギン酸
海藻類(わかめ、昆布など)
ビタミンC
フルーツ類(イチゴ、レモン、オレンジなど)、ピーマン、さつまいも、小松菜
ビタミンE
野菜類(かぼちゃ、アスパラガス、春菊、ニラなど)、魚類(鮭、サバなど)、ナッツ類、キウイフルーツ
ポリフェノール
緑茶、ココア、赤ワイン、ぶどう
~おわりに~
体を動かすと血液の流れをスムーズにし、冷えやむくみの改善にも役立ちます。だからといって、急にハードな運動をする必要はありません。まずはストレッチやウオーキングなどの穏やかな運動から始めて、徐々に運動量を増やしたり、別のエクササイズにもチャレンジしたりしていきましょう。
ブログ村ランキングに参加しています
バナーをクリックして応援お願いします
おすすめのサイト