米欧の西側諸国の経済は、ソフト化、サービス化が進み、重厚長大産業は衰退の一途。
そのため、戦争遂行に必要な武器の生産能力は、昔の米欧とは比べものにならないくらい落ち込んでいる。
しかも、アメリカ以外の欧州諸国では、重厚長大産業の命綱であるエネルギーをロシアに握られている。
グーグルやアマゾン、フェイスブックやアップル、マイクロソフトは、アメリカ経済の大黒柱だか、戦車も大砲も作れない。
まともな鉄も船も作れない国ばかりになってしまっているのだ。
重厚長大産業では、日本は西側諸国でダントツのトップ。
ロシアのウクライナ侵攻のせいで、重厚長大産業の重要さが分かった以上、重厚長大産業大国の日本は、西側諸国に媚びを売る必要などなくなったかもしれない。
米欧が、今さら重厚長大産業を立て直そうとしても最低5年はかかる。
だから、万一日本が西側から離脱したら、世界のパワーバランスは大きく崩れるだろう。
ロシアに対する西側諸国による経済制裁が、かえって西側諸国を苦しめ始めている。西側諸国の経済の脆弱性が顕になってしまった格好だ。
この世界から戦争を無くすためにも、まだ世界第三位の経済大国にとどまっている日本は、もう一度、世界第一位の経済大国を目指すときだ。