現在は、アメリカが世界1位の経済大国。
そのアメリカは、いまだに白人優位の国なので、同胞の欧州諸国と大の仲良し。
だから西側諸国というグループを作っている。
そんな西側諸国に入れてもらって喜んでいるのが日本。
西側諸国は既に衰退期に入っているとは言え、日本、ドイツ、イギリス、フランスは、経済力ではまだ世界の上位。
G7のメンバーとして君臨している。
しかし、それも後わずか。
理由は簡単。
西側諸国は、アメリカなどを除けば、どこも日本と同様、元々資源が無く、高齢化が進んで若い人口が増えそうにない国々ばかりだからだ。
人口不足を移民で補完しようにも、政情不安を引き起こしかねないから自ずと限界がある。
そんな西側諸国が衰退する、もう一つの理由は、西側諸国が大好きな「経済制裁」と言う「反競争政策」のせいだ。
「競争を正義」とする「資本主義」と言う価値観を共有しているはずの西側諸国。
それなのに西側諸国は、自ら競争を制限するような「経済制裁」と言う「市場のブロック化」に邁進している。
西側諸国は「自由と民主主義」と言うイデオロギーのために「資本主義」を捨てて、自分たちだけの小さな市場に引きこもろうとしているかのようだ。
まるで、昔崩壊した東側諸国のような愚かさだ。
西側諸国は、人口3億3300万人のアメリカ、6700万人のイギリス、3900万人のカナダ、27カ国で総人口4億5000万人のヨーロッパ共同体(EU)。
人口は、合わせて約9億人。
この他に日本、韓国、イスラエル、オーストラリア、ニュージーランドなども西側諸国。
ただ、よく考えてみると、西側諸国は、アメリカと日本を除くと小国の集まりに過ぎない。
国の数はやたらに多いが、西側諸国の総人口は、インドや中国1カ国にも満たない。
その市場規模も、アメリカと日本を除けば、中国1ヵ国レベル。
そう考えると、アメリカが中国やインドを恐れる理由が、よく分かる。
西側諸国だけの資本主義なんて、行き詰まるに決まっているからだ。
ところが、なぜか西側諸国の指導者は、気付かないフリをしている。
アメリカが怖いからかもしれない。
いずれにしても、市場をブロック化して競争を制限している西側諸国は、自らの手で自らの経済をぶち壊しているかのように見える。
この世界のほとんどの国が市場経済を取り入れ、最早、世界中が資本主義一色となっているのに。
国連にはWTO(世界貿易機関)はあるが、「公正取引委員会」のような競争政策を担う機関は無い。
もし、国連にそのような機関があれば、西側諸国の経済制裁なんて真っ先に「排除措置命令」の対象になるだろう。
まあ、国連なんて持ち出さなくても、西側諸国が「自由と民主主義」というイデオロギーに酔って、いつまでも「経済制裁」を乱発していたら、世界からボイコットされてしまう。
しかもその「経済制裁」は、いつもダブルスタンダードで、身勝手かつ独善的。
ウサギとカメの話ではないが、西側諸国がNATOだ、G7だとかG何とかだと余裕をかましているうちに、グローバルサウスに追い抜かれてしまう。
早く目を覚まさないと、西側諸国が世界のお荷物どころか、邪魔者扱いされる日が来るかもしれないのだ。
そんな考えたくもない未来から、日本だけは早く抜け出して欲しい。