今どき、年間5万円以上払って、新聞を購読するのは、金持ちの老人だけだろう。
ネットで、最新のニュースを読める現在。新聞のニュースでは、遅すぎる。
新聞は、読み物としての、優れたコンテンツの作成と、ネット配信を強化しないと、10年経たないうちに消滅するだろう。
記事をネットで、世界中に飛ばせる時代に、特注の紙に、専用の工場で印刷して、トラックで販売所に運び、販売所の人間がバイクや自転車で、毎日、一軒一軒配達するという時代錯誤。
しかも、こうした手間は、記事の内容とは全く無関係。生産性度外視の古典的ビジネスモデルのまま。
株式や為替など、情報への瞬時のアクセスが不可欠な現代。古くなった情報に、何の価値があるのか。
スーパーの総菜だって、一日経ったら、値引きが、当たり前。それでもまだ、鮮度の落ちた総菜は、食べることができる。しかし、鮮度の落ちた情報は、無価値だ。
新聞ばかりではない。
週刊誌や月刊誌などの、紙に情報を印刷して販売する古典的なメディアは、間違いなく駆逐される。
そもそも、紙媒体の情報は、エネルギーと資源の無駄使い。
重くて、破れたり汚くなるうえに、保管に場所を取り、廃棄には、税金がかかる。
しかも、紙媒体のままでは、情報を検索しようにも、検索エンジンなんて使えない。
昔は、新聞の切り抜きを整理していた。今から思えば、不便きわまりない。
この現代に、「アレキサンドリア図書館のパピルスの蔵書」なんてコンセプトは、無用の長物。
YouTube やNetflix などの、ネットの台頭により駆逐されそうな、テレビも、10年経たないうちに、オンデマンドと有料化に成功したネットワーク数社に、淘汰されるだろう。
今のテレビは、20%の視聴率がMax。それも限られた番組だけ。
普通はMax10%というところか。
最近では、高視聴率の番組といえば、ニュースばかり。
ドラマやバラエティなどの、栄華を誇っていた、芸能娯楽番組は、10%にも届かない。
新聞の、テレビ番組欄を、見ながら、テレビの前で、番組が始まるのを待っているなんて、ナンセンス。
斜陽化しているこの国で、テレビだけが、メイド・イン・ジャパンは凄い、大田の町工場は、世界一だとか、東大王などと、島国根性丸出しの、井の中の蛙のまま。
将来のために国を挙げて、拡大する格差を止めようとしているのに、セレブや芸能人、スポーツ選手の金持ちぶりをアピールする、くだらない番組の垂れ流し。
テレビの中だけは、未だに、30年前のバブルのまま。
こんなメディアに、未来は無いだろう。いや、あっては困るくらいだ。