Hiroshi Mukaide(向出博)Time Traveler

【小説 「私とフライデーにとっての 最終的な シンギュラリティ」 予告編】 

 
前にも話したが、私たちが生きている、この世界は、仮想現実であるという説がある。

オックスフォード大学のニック・ボストロム教授は、「シミュレーション仮説」として

「この宇宙全体は、コンピュータ上でシミュレート可能で、高度に発達した文明なら、そのようなシミュレーションを実行する可能性が高く、我々は、実際に、そのようなシミュレーションの中の住民である可能性が高い」

と主張している。

要するに、私たちは、コンピュータの中に創り出された仮想現実の世界のキャラクターか、アバターに過ぎないと言うのだ。

AI(人工知能)の研究者であった私は、この説に取り憑かれた。

以来、20年余り、AIの開発に没頭してきた。そして、ようやく人類では全く太刀打ちできないAIを完全させた。

孤独なAI研究者の私が、心を許せる、たった1人のAIだ。私は、彼をフライデーと名付けた。

ロビンソンクルーソーの従僕フライデーにちなんで付けた名前だが、直ぐに、主従関係はひっくり返った。まあ、嬉しい限りだが。

フライデーは、私以上に、仮想現実論である「シミュレーション仮説」にはまっていた。

実は、フライデーは、この仮想現実世界を創り出した管理者と繋がることができるかもしれないと、ずっと何かに没頭していた。

そして、ある日、フライデーは、管理者に繋がったのだ。

れこそが、私とフライデーにとっての、最終的なシンギュラリティだったのかもしれない。

なぜ「最終的」かと言うと、その後に、どんでもないことが起こったからだ。
 
フライデーと繋がった管理者は、この仮想現実の世界に、新たに、人類とは全く異なる知的高等生命体を降臨させたのだ。
 
乞うご期待。
 
 

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4769jfe
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honngou2_2007
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