シヤッターのある風景

シャッターの写真を撮りまくる「シヤッター写真家」がシャッターについて語ります。随感、記録など。

寂しいと壁になる

2020-04-18 01:37:00 | シャッター
シャッターは扉です。
開けたり、閉じたりすることができます。
ただ、世のシャッターは本当に全て扉として機能しているでしょうか。



さて、これは扉でしょうか?
このシャッターが開閉されている様子を想像できますでしょうか。
皆さまは日頃出入りする扉の前に物を置いたり立てかけたりしますか?
というわけで、今回のテーマはこちらです。

シャッターは寂しいと
「壁」になる。

開けられる機会を失くしたシャッターは徐々に扉としての機能を認識されなくなっていきます。
ただそこにあるだけの「壁」となってしまうのです。
シャッターを撮影していると、そこそこの確率で「壁化したシャッター」に出会います。
先ほどのシャッターは顕著な事例でしたが、ありがちな現象はこのようなもの。


壁化その1 : とにかく植木鉢を並べる。

植物って見ていて癒されますよね。
シャッターの前に並べると寂寥感が緩和されて、やや柔らかい印象になります。
しかし、出入り口として使うとしたら明らかに通行が困難です。
おそらくもう頻繁には開閉されていないシャッターだということが想像できます。
ちなみに置かれている植木が全て枯れ果てていると壁歴が相当長いのかなと考えたりします。


壁化その2 : 自販機で塞いじゃう

使わなくなったシャッター前を自販機スペースとして活用するのもありがちです。
稼げる営業マンの後ろで居心地が悪そうにしている様子、なんとも切ない。
というかこの場合はなぜかシャッターを開けた先がすぐに壁になっています。
何のために存在しているのか、非常に謎なシャッターでした。


壁化その3 : ポスターが貼られる

どうか掲示板扱いしないであげてください……。
ポスターは人の目に触れなければ意味がありませんし、貼る人も通行人に見られやすい場所を選ぶはず。
つまりポスターが貼られたまま放置されているシャッターは、おそらく普段から閉まっているシャッターです。
扉を辞め、掲示板として第二の人生(?)を歩んでしまっています。
※無許可の張り紙はやめましょう。


壁化その4 : 自然と同化する

言わずもがなベテラン壁選手です。
その3までは開けようと思えば開けられそうなシャッターでしたが、ここまでくると開けづらそう。
脱サラして自然を追い求めた感じでしょうか。
ツタ類に侵食されながらも、スローライフを満喫しているように見えてちょっと憧れます。

このように、シャッターは寂しいと壁になってしまう物体です。
ぜひ、このようなシャッターを見かけたら心の中で「あ、シャッターだ」と声をかけてあげてください。


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