『女の子は、結局、結婚して子供産んだら、
仕事辞めちゃうんだから、大学とかにお金かけても
なんだかな~、と思っちゃう』
会社の同僚、50代男性が、ボソッと呟く
職場に、ちょっとした緊張感が走ります
『まあ、そういうところもありますね』と
軽く同調して早く、話題を変えたい人
『それは、ちょっと・・・』と言いかけて、
騒ぎにしたくなくて、あえて口をつぐむ女性職員
高校生の娘さんがいる、この同僚
いま、切実な問題なのでしょう
私の親の世代は、当たり前だったと思うのですが
今、テレビや新聞で、こんなコメントをすれば大問題ですよね
でも、これが一人の親として考えだというのも事実
ここが田舎だからという理由だけではなく、
口にしないだけで、そう思っている人、
意外に多いかもしれません
思い返してみれば、私の姉も、高校卒業後の進路を
ことごとく父に拒否され、絶望していたのを見てきました
『結婚して、子供を産むのが、女性の一番の幸せ』
父は、戦前生まれで、さらに頑固な人なので、なおさらそう
思っていたようです(結局、姉は看護学校に行きました)
なぜ、高校を卒業した後までも教育を受けるのか
理由はたくさんあって、人それぞれでしょう
大学に行かせてもらった自分の経験からすると、
人との出会い、考えて経験する自由な時間が
一番の財産だったと思います
同級生や先輩、後輩、先生。
全国からやってきたいろんな考えを持った
面白く魅力的な人たちとの出会い、
そんな人たちと一緒に過ごした時間は、
ほんとにかけがえの無い私の宝物です
もちろん、大学で勉強したことも、今の仕事に直結している
ので、これも財産なんですねどね(成績はひどかったですが)(笑)
男の子だって、お金をかけて大学に行かせても、優秀な人ほど故郷には帰ってこないような気がします。だって、都会の仕事はエキサイティングで面白く感じるから・・・
私も、大学卒業後、すぐに東京の会社に就職して、まったく実家に帰ることを考えていませんでした。故郷に帰ってきたのは、子供が産まれたという他に、前の会社で仕事をやり切った!という充実感、達成感があったから
それに、進学して視野が広がると、たとえ家庭に入っても、その経験がきっと生きると思うんですよね。
(もっともうちのママからは、そんな感じはしませんが)
教育は、親のためではなく、子供自身のため
そして、子供が望むものは、出来る限りやらせてあげたい
そんなことを感じるのでした。
でも、わが家は、子供が大学に行きたいといった時
私の収入が、あるかどうか・・・という問題が・・・
金がないから、大学には行くな!とも言えませんしね
まあ、先のことは、その時になってから考えるとします