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AB19450916VIRGO
 

推定などしたくはなかった

2007-03-03 23:27:33 | 個人フォルダ

「ユダの謎解き」が大きなヒントになった
この事は 昔から考えたくは無かった

子供の頃 祭壇の磔のイエスのクロスを見て
何故 人はこのような姿を崇拝するのか
人の犠牲の姿を何故モチーフにして 崇めるのか
何故 彼が裏切りによって 十字架にかかったのか

十字架は罪人の最後に行き着く所 その象徴

自分も常にクロスを付けている
お守り程度の気持ちではいた
でも何故だろうな

イエスが何故ゴルゴダの丘に行ったのか

「ジーザス クライスト スーパースター」
<神よ 私はもううんざりだ 使われてばかりいたのだから
あなたは 終止御存知だった筈だ
神よ なぜあなたが私にこの罪を犯させたのか
それが 私にはわからない
あなたは 私を殺した あなたが私を殺したのだ>

ユダのうめき 
脚本家の想像力によって書かれた台詞

違うような気がする
彼は 処刑後 イエスの後を追った

ルカやマルコやヨハネなどによって
嘘は書かれていないが
彼の特定の言葉状況を選んで あるイメージを作り上げた

彼は唯一イエスに選ばれた男だった
他の11人は それをどう思っただろう
選ばれなかった自分たち

その心が現代のキリスト教を作り上げた
エスケープゴート
本来は野に放つべき山羊
ただ引き渡すべきものが いつの間にか裏切りに

イエス 彼の時キリスト教など無かった
ユダヤ教の異端者 それがイエス
ヒンドゥの異端者 釈迦のように
涅槃を求めた 輪廻転生の鎖を断ち切り 無へと同化する

彼はグノーシス 
肉体を分離し 魂なる自己存在を希求し
神の王国へ至らんがため
自らの死を望んだ

その忠実なしもべとしてユダを選んだ
自ら命を絶つことはできない
彼は自ら望み ユダに依頼しその目的を得た

彼は復活などしない
安息の地を得たのだから
イエスに幸いあれ

願わくは 真空に この時空に溶け込めることを

今生きているのには必ず理由がある
そうありますように

今日もまた飲みすぎたようだ

追記
昨日の日記を読み返した
旧約はユダヤ教の残滓を引きずり
新約に至って払拭された
彼は それまでの全ての人の原罪を一身に背負い
十字架にかかる事で 自らの肉体の消滅を図る事で原罪を祓い
また自らの魂も 神の王国へ復活することを

彼の死で全ては終わっている
新約は彼の言動の 解釈本の集大成だ
時の人により その本質は失われてゆく

これは自分自身の問題だ
自分の推定が正しいかどうかなど どうでもよく
随分かかったが 子供の頃からの疑問が解けたような気がする
日常には何も関係のないことだが
心の底にわだかまっていた澱がなくなったようだ

彼を理解するのは到底できぬが
その言動の一部だけは解ったのだろうか
わからない だが
少しは彼を好きになれそうだ











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