病名が変わったからといって病気は全く同じです。でも病気に対する治療法がこの10年で大きく変わりました。なんといっても良い薬が出てきた事がこの病気に対する考え方が治療者にとって変えた要因だと思います。以前はこの病気になったら、せめて幻聴、幻覚を少し抑える程度の薬しかありませんでした。しかし新薬がどんどんでてきて、どの病気でも同じように早期発見、早期治療が一番の基本です。この病気は20代前半で発現することが多いのですが、10年くらいはほって置く人がおおいのですが、まず幻聴、幻覚がでてきたら、治療をお勧めします。早いうちだったら、薬でコントロールできる病気になりましたから、通常の生活、仕事が可能です。ところが、10年そのまま病気をしておくと進行して、薬でのコントロールが難しくなってきます。そうなると入院治療が必要となり、通常の生活がちょっと難しくなります。でもがっかりしないで下さい。薬の開発のスピードが10年前の10倍のすぴどでどんどん良い薬がでてきてますから、通常の生活、仕事を可能にします。明日は双極性障害(躁うつ病)について話します。
肇
肇