２日間甲府の山の中にいました

アルコール依存症者の集まりに参加しました。止めてる年数がそれぞれですが、みんなアルコールを飲んでいないので、普通の人より紳士、淑女でした。女性の多さにびっくりしました。アルコール依存症は病気ですから、性別、年齢、職業に関係なく、この病気になると最終的には衣食住をなくします。
　それでも２０年前に比べると底が上がっていて、早期治療が行われているため、ベンツも２だいありました。僕が２０年前のアルコール依存症の集まりに招待された時には、車で来る人などめったにいなく、来てても本当にボロ車でしたが、今は高級車ばかりです。
　２日間の研修でしたが、とても役にたちました。アルコール依存症は３つの特徴を持っています。「否認の病気」「進行性の病気」「忘れる病気」この３つです。医師にあなたはアルコール依存症ですと言われて、直ぐに認める人はまずいません。そして飲めま飲むほど進行します。最後は自覚症状が飲まないでいると全くありませんから、自分がアルコール依存症であることを忘れてしまいます。
　現在の医学ではグループセラピーしか治療法がありません。そしてもう一つのこの病気の大きな特徴は病気と認知されていないことだと思います。意志が弱い、だらしがない、根性がないと殆どの人がそう思っているはずです。でも１９５３年のアメリカ医師会によって、この病気が認知されました。現在日本では２００～２５０万人のアルコール依存症者がいると言われています。そのうち２万人が病院で治療を受けています。しかし、病院内でアルコール教育をしても、本当に止めたいと思っている人は１０％もいないでしょう。身体を治してくれてお酒を飲める状態にして退院していきます。
　アルコール依存症は完治はしませんが回復します。AAまたは断酒会に行くことを勧めます。単身者はAAがいいでしょう。家族がいらしゃるなら、断酒会を勧めます。但し、断酒会は会費がいるし、名簿がありますから、全てを知られることになります。AAは本名も電話番号も言うことがありません。親しくなれば当然本名も電話番号のやり取りが出てくると思いますが。ですからAAには医師や弁護士やステータスの高い人もたくさんいます。断酒会だと職業も明らかにしなければならないからです。AAはメンバーになります、と言った瞬間からAAメンバーです。一つの条件はお酒を止めたいということだけです。