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旧上岡小学校と大子町と上岡小跡地保存の会の問題について(2)

2018-08-03 21:58:14 | 大子町
前回の記事からの続きとなります。

前回は、大子町が旧上岡小学校の使用料を無料にするという約束を破ったことについて述べました。
今回は、上岡小跡地保存の会についてのやり取りを見ていきます。

今回も大子町議会の会議録を参考にします。
大子町議会会議録検索システム

岡田議員は大子町ガルパン応援団の側に立って保存の会の行動について質問しますが、大子町は保存の会の行動を肯定していきます。
会議録からかいつまんで流れを追います。



岡田議員
大子町と保存の会が締結した「普通財産管理委託契約書」には、「第3者に旧上岡小学校を使用させる場合には町の許可を得る必要がある」「第3者から使用料を徴収してはならない」と定められている。
しかし保存の会から大子町ガルパン応援団に使用料が請求されているがどういうことなのか。

観光商工課長
上岡小学校跡地保存の会が定めた「上岡小学校跡地使用規定」には「修繕等の費用を使用料として請求できる」と定められている。
委託契約書にも「光熱水費、使用上生じた修繕費については保存の会が負担する」と定められているので、今回の使用料の請求は適切であると考えています。

岡田議員
しかし大子町は事前に使用料は無料でいい、イベントの後援も行うと言っている。

観光商工課長
使用料に関して、ガルパンの応援団の方と協議したことはございません。
町としても、後援等で協力はしますというようなお話はしたと思っています。

岡田議員
ではこの問題について、大子町は保存の会へ受託している者として、保存の会へ調整または対応をすべきではないか。

観光商工課長
一般論として、町有財産で問題が発生した場合は町が対応、調整すべきだとは思っています。
しかし今回は保存の会が制定した規定に基づいた適切な対応をしているので町が対応すべき問題ではないと考えております。

岡田議員
それはあくまで保存の会と町との関係でしょう。
町民(大子町ガルパン応援団)にしてみれば、旧上岡小学校の所有者である大子町に事前に話をしているのに、何でその話がなされないのか。
町民が観光誘客のために一生懸命やるのに、大子町は保存の会にお任せだという話はないですよ。
貸す方(大子町)も責任あるわけですし、主従という意味もあるし、貸したら保存の会の全て言いなりなのかと、これはおかしいんじゃないですか。
その辺、ひとつお願いします。

(ここで町側は課長ではなく町長が出てきます)

町長
町の財産を貸すということについては、確かに岡田議員がおっしゃるように、いろいろな面で町も会議をする部分はあるのかなと、こう思っております。
今回の場合は、地元の保存の会におきまして、きちんとした会則というのをつくっておりまして、そういう中で運営していると、
そしてまた、会則以外にも跡地使用規定をつくっているということで、この会則あるいは規定をつくるに当たりまして、町のほうと十分な協議をした上でつくっておりますので、
これらの規定に基づいた運用をしているという限りにおいては、余り町としては関与しないというような考えではいたんですが。
これによって何らかの紛争的なものが起きたということであれば、できるだけ町としても両者の指導といいますか、そういうことについては関与していければと、このように思っております。




ここで一旦区切ります。
要するに、いくら言っても大子町としてはこの件を問題として取り扱う気はないし、あまり関わりたくないようです。
町議会という公の場で取り上げられるような話題なのに、何も問題が無いなんて通用するのかと思いますが、町長はそう思っているようです。

続いて上岡小跡地保存の会に関するお金の話になります。



岡田議員
それでは、28年4月1日付の「旧上岡小学校観光案内充実事業委託契約書」というのがあるんですが、これを見ると町は委託料として金額99万4,400円、約100万を毎年上岡小跡地保存の会に払っています
100万円の内容は、観光情報発信事業の委託料として、2名の職員雇用者の人件費またはそのほかを含むということになっています。
誘客のために、観光利用のために保存の会に100万払っているわけですよ。そこでまたさらに使用料を取られるんですか。大子町はイベントの後援までしてるのに。
課長、わかりますか。後援というのはどういうわけだかわかりますか。後援というのは支援するという意味ですよ。主催も共催も同じですよ。
後援するということは、支援するということなんですよ。それでお金取っていたらおかしいんじゃないですか。その辺、きちんと述べてください。

観光商工課長
委託料99万4,400円の内訳は、土日祝日、行楽シーズン等に旧上岡小学校を開放して、施設内の案内やほかの観光案内をすることとしておりまして、委託料のうち、約8割がその案内を行う職員の賃金、それから残りは通勤手当、事務費に充てられておりまして、この施設管理は含んでおりません。
 先ほど申し上げましたとおり、普通財産管理委託契約において、上岡小跡地保存の会が光熱水費、修繕等、かかる費用相当額は、それは保存の会が負担するとなっておりまして、その使用料というのは適正であるというふうに考えております。

岡田議員
それじゃ、ここに上岡小跡地保存の会の総会の資料があります。
平成28年度、これによりますと、収入の部で雑収入なんですが、預金利子、見学者募金、手拭い販売、県北芸術祭補助等の上岡若連様と、こう書いてあるんですが、これが187万、約200万払っているんですよ。
これはどういうことなのかというと、ガルパンファンからの寄附金、かなりこれすごい金額だと私、思っていますよ。これ約200万のうちの、恐らくかなりの金額でしょう、これ。
ちゃんと町に対して、また保存の会に対してもちゃんと協力しているわけですよね、この方(大子町ガルパン応援団)は。
ですから、そういう意味で、何でそれをまた利用料で取るのか。
しかも、今回、これ5万円の請求書が後から来ているわけですよ、保存の会から。これ、知っていますか。

観光商工課長
5万円の請求書があったことについては、保存の会及びガルパン応援団を通して承知をしております。

岡田議員
ですから、この5万円の内訳も、これ、何が何だかわからないと。
こんな1日2万5,000円掛ける2日、5万円だと。根拠がないんですよ。
何の2万5,000なんですか、これ。全然当てはまってないですよ、使用料なり。
そういうでたらめなことをやって、町が容認しているんですか。その辺もお聞きしたいと思います。

観光商工課長
上岡小跡地使用規定に基づいて、金額というのはある程度決まっておりまして、あとは、数日利用する場合などは、その都度、役員会で決めるというふうになっておりますので、それについては適正だというふうに考えております。

岡田議員
今、適正という答えがあったんですが、これ、応援団の人の話では、2日借りていて、それで、この使用料の該当項目がないんですよ。
あったとしても3,000円なんですよ。使用料3,000円のところがあると思うんです。
それが2日間で6,000円でしょう。何で2万5,000円掛ける2日なのか、この根拠もちゃんと示していただきたいと思います。

(ここで再び町長が出てきます)

町長
使用料の徴収については適正な手続を踏んでいるという意味で、5万円が果たして適正かどうかというところまでは、町としては確認しておりませんが、手続的には適正な手続を踏んでいるということは聞いております。
その5万円につきまして、保存の会のほうに後ほど、町としてどういう根拠で5万円になったのかということについては確認をして、万が一、適正でないといいますか、説明ができないようなところがあれば、それは是正していきたいと思っております。




だいたいこのような内容で上岡小跡地保存の会の話は終わります。

大子町は上岡小跡地保存の会には年間100万円を支払っているが、それは観光案内の職員の人件費等としてであって、保存の会が光熱水費、修繕等を使用料として別途請求することは適正である。
上岡小跡地使用規定に使用料は定められているが、それは1日の使用料であり数日間使用する場合は役員会で決める。
1日3000円と書いてあっても、2日間使用する場合は役員会で決めるので3000円×2日とはならない。5万円は適正であると考えている。
これが大子町側の主張です。

しかし、保存の会が請求できるのは、光熱水費、修繕等にかかる費用だけです。
果たして2日間の使用だけで、5万円分も光熱水費らが発生するのでしょうか。
そもそもイベントの日は、ガルパンファン以外にも一般の方も自由に出入りすることができました。
大子町ガルパン応援団はあくまで講堂周辺でキャラクターパネルや模型の展示をしていただけです。
私もイベント当日は旧上岡小学校の校庭で自動車の誘導を行いましたが、大型の観光バスでのツアー旅行客などもいました。
それら全部の費用を大子町ガルパン応援団に押し付けるのはおかしいと思います。

また、大子町側は特に触れませんでしたが、岡田議員は
「2016年度の上岡小跡地保存の会への募金等を含む雑収入は187万円、そのうちの大部分がガルパンのファンによるものであると思われる。
ガルパンはそこまで貢献しているのに、なぜ更に5万円の使用料を請求するのか」
ということも仰っています。


旧上岡小学校に設置されている募金箱。


この手ぬぐいの売上も上岡小跡地保存の会の雑収入となります。

このブログを読んでいる方はわかってくださっているかと思いますが、大子町のガルパンイベントは殆どが根本さんを中心として大子町ガルパン応援団が行っています。
何もないところから始まった大子町のガールズ&パンツァー活動

上岡小跡地保存の会はガルパンイベントの運営には関わっていません。
ガルパン活動を応援してくださるなら、上岡小跡地保存の会への募金よりも、根本さんのところでグッズを購入したり、駐車場を利用していただけると幸いです。

上岡小跡地保存の会は、大子町ガルパン応援団のことを、そもそもガールズ&パンツァーとそのファンのことをどう思っているのでしょうか。
私にはよくわかりません。

続き


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