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佐賀県 唐津市 ・ 名護屋城址と名護屋城博物館

2016年11月08日 | 旅行
名護屋城跡 入り口

今も残る名護屋城の石垣
朝鮮半島に止まらず、明(中国)までを制覇しようとした豊臣秀吉の日本軍総拠点であった名護屋城は超巨大な城だったと云われています。


名護屋城の石垣。こちらは櫓の石垣のようです。


巨大城の跡、石垣が其処此処に残っています。


名護屋城址から道路をみると
同一方向に名護屋城址と名護屋城博物館を示している案内標識


確かに、名護屋城址から振り返れば博物館らしい建物がみえました


名護屋城博物館
名護屋城博物館は佐賀県立で原始・古代から近現代にいたる日本列島と朝鮮半島との交流の歴史をメインテーマとしている博物館です。


ロビー


ホール
なかなか立派な博物館です


館内


常設展示場


この博物館 先ずは、日本列島と朝鮮半島との交流史から始まります

 津市、津焼、唐子焼、津くんち等 が付く地名や品物などをみたり、焼き物でも我が国の陶器は朝鮮半島から窯が伝来したことによって生まれたといわれています。
それは窯によって1000℃を超える焼成をすることが可能になり遥かに質のいいものとして繁栄したように朝鮮半島との交流は遥か昔から続いていたのですね。

文禄の役・説明

朝鮮民族は元寇のときには蒙古に服属し、その手先・先兵となって日本に攻め込み、文禄時代には秀吉に服属して明と戦うように言われるなど大国に挟まれて右往左往してなんとか生き永らえてきた民族の悲哀を味わい続けていた様子がわかります。

文禄の役・略図



学芸員さんの話では、朝鮮兵は弱将・弱卒ばかりのため、豊臣の諸将は侮って大将役を上杉景勝、福島正則、加藤清正、羽柴秀俊などが交替で務めるなど日本軍としての体を為していなくても連戦連勝だったといいます。



日本軍の敗因は朝鮮と明の兵があまりに弱くて侮ったこと、戦線が伸び過ぎて兵站が滞ったこと、そして最大の原因が朝鮮の民衆が表面は従順ながら裏でゲリラとなったことが予想外であったとされているそうです。


安宅船
豊臣軍が朝鮮半島に攻め込む際に使ったといわれる軍船




まるで甲板にお城を載せたような形


亀甲船
朝鮮水軍の軍船。 元寇時に朝鮮兵が日本に攻め込んで来た際の軍船に酷似しています。




朝鮮軍陣の図。 日本軍が立て籠もる蔚山城を朝鮮と明の6万近い連合大軍が取り囲み猛攻撃している図。
◆蔚山倭城(ウルサンわじょう)
 日本人が築いた日本式の城(倭城)で、別名は島山城。
 加藤清正が縄張りをして毛利秀元・浅野幸長らにより築城が開始され、昼夜問わずの突貫工事で、40日程度で完成目前となっていたが 城内には食料が備蓄されておらず、危機的状況に陥ったが、籠城より10日後、毛利秀元、黒田長政らが援軍として到着し、明・朝鮮連合軍を大破した。慶長3年(1598年)9月にも攻撃を受けるが再び撃退した。


名護屋城と陣跡の配置図
 日本中の大名が布陣した広大な地域。城の周囲には130以上に上る諸大名の陣屋が構築され、全国から20万人を超える兵たちが集められて日本軍として征伐に向かったとされています。

 名護屋城は豊臣秀吉の朝鮮出兵【文禄・慶長の役】に際して出兵拠点として築かれた城で、1592年の開戦から秀吉の死で諸大名が撤退するまで、1959年の7年の間大陸進攻の拠点とされました。

当時、日本の各地を治めていた大名の柵封図






主要大名の柵封図


徳川になってからの朝鮮通信史の説明版
朝鮮との交流は、鎖国時代には外国の文化に触れられる貴重な窓口だったようです。


朝鮮との交流図


아 이 우 에 오 これは世界一進んだ文字といわれる韓国ハングル文字で 「あいうえお」 ですが イルボンの55音の縦・横読みのような カナタラマパサアチャチャカタパハ… カァギャァコォギョオクゥギュウクゥギィ… など私が子供の頃に仲の良かった朝鮮人の友達に教えて貰ったものを今でも諳んじています。
◆朝鮮半島と日本列島は古代から切っても切れない縁があるお隣同士。 韓国の経済復興の元となった漢江の奇跡も実は日本のお蔭だと理解して感謝している韓国人も多いですし、あの力道山も空手の大山倍達も韓国人とのこと、現在のギスギス感のある両国関係も一時のことだと思いたいものです。
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