ばんどう太郎の店名
利根川の別名を関東では 『坂東太郎』 と呼んでいるので 『利根川』 のことをそのまま店の名前にしています。
他府県の方は知らない人も多いようです。
店内のテーブルにはこんなことが書かれています。
お母さんへ
お子さんは散らかすことの名人です。
私達も幼い頃はそうでした。
テーブルの上や席の周りの汚れ等をいっさいお気になさらないでください。
私共店の者がかたづけます。
いらっしゃった時ぐらいゆっくり召し上がってください。
坂東太郎グループ接客係一同
となっています。
これは、子供連れの若いママには気が楽になります。
とても良い説明で店の良心が表れていると思います。
ちょうど私らが食事中にも衝立隣席の子連れファミリーが楽しそうに食事中でした。
男の子供さんがどういう意味か解りませんが
『ブタのメニューお願いしま~す、ブタのメニューお願いしま~す』
と大きな声で叫び続けて、親御さんが笑っている声が聞こえていました。
でもその後10分経っても (10分って、結構な長さです)
『ブタのメニューお願いしま~す、ブタのメニューお願いしま~す』
と間断なく叫び続けています。親が笑ったから子供は楽しい気分なのでしょう。
その後料理が運ばれて、食べ始めても食べる合間に毎回毎回
『ブタのメニューお願いしま~す、ブタのメニューお願いしま~す』
が続きます。
私たちの会話ができないほどに大きな声になっていました。
食事中の数分間
『ブタのメニューお願いしま~す、ブタのメニューお願いしま~す』
が続いたあとに 今度は
『ネコのバーコードお願いしま~す、ネコのバーコードお願いしま~す』
に変わってこの同じ言葉の繰り返しが延々とつづきました。
『ネコのバーコードお願いしま~す、ネコのバーコードお願いしま~す』
は、ファミリーが帰るまで40分ほど続きました。
その間、ご両親は子供さんに注意することもなく楽しそうに店を立ち去りました。
最近は 『赤ちゃんは泣くのが仕事です』 という寛容な雰囲気が出て来て社会が良い方向に向かっている気がしていたのですが
現実を見ると 『公共の場で赤ちゃんに仕事をさせないような工夫』 も必要なのかな? と感じました。
山本五十六元帥の 『一生の計は少時にあり』 という訓示もありますが 幼少時代に他人への迷惑を考えないまま育ったり 好き勝手に育ったりした子供の将来は周囲に惨憺たる結果を生んでいるような気がします。