覚悟は決めてたつもり、でも・・・

昨年夫Kがいきなりバイクの免許を取ると言い出した時点で漠然と覚悟をしたつもりだった。
何で今更バイク？とも思ったが、本人曰く「若い頃の男のロマンをを取り戻す最後のチャンスだからよ！」
挙句、私にも免許を取って二人でツーリングしようと言い出す。さすがに私はパスだけど、「男のロマン」と言われたら理解を示すしかなかった。
それから忙しい週末に時間を作って嬉々として教習所に通い、４００ｃｃの新車バイクを手に入れたのが約1年前である。

そして、それは先々週の土曜の出来事だった。
ちょっと走らせてくるとバイクで出かけたまま帰ってこないKから電話が入った。

「あの・・・ちょっと事故ちゃって・・・」
「ええ～～～っそれで怪我は？？？」
「うん、大丈夫。ちょっぽりだけ怪我したけど大したことないから」

それでも病院で本人を確認するまでは、心穏やかではいられなかった。
状況を聞くと、前を走っていた乗用車がいきなり左折してきて、弾き飛ばされたという。乗用車の青年は栃木県からの旅行者で、ちゃんと付き添って同行してくれていた。
バイクはかなりダメージを受けたみたいだが、本人の怪我は骨折もなく、さほど流血もない様子だったので始めて安心した。

しかし現在。
事故直後には表れなかったいろんな症状が段々酷くなり、１０日経った今も左肩から指の先にかけての痛みとマヒは治らない様子である。
日常生活にも結構不自由している状況。
夜は痛み止めを服用しないと眠れない日々である。

このまま指が動かなくなったらどうしよう・・・
ギターも趣味である本人にとって辛く、精神的にネガティブになっていくのはよく解るけど、モノは考えようだ。
このくらいで助かって良かったよってサ。
命を落とさなくて良かった。心からそう思う。
きっと何かが守ってくれたんだよ。

ちゃんと気長にリハビリすれば3ヶ月もすればきっと治る。
絶対治る！と本人に言い聞かせている。
この事故をきっかけに、いい薬になったと思いましょう。
男のロマンは痛みを伴うもんなのさ、と。
妻としては、これからはもっと安全なロマンを求めて欲しいんですけどね。

画像＝頭を守ってくれたヘルメット