季節はずれの阿波踊り

自宅のある地域では毎年連休中に恒例行事が開催され賑わいをみせます。
そのフェスタのイベントのひとつとして定着してきたのが「阿波踊り」
と言えば、もう私の地元はお解かりでしょう。



この「阿波おどり」は、盆の時期に精霊や祖霊を迎えて踊った「精霊踊」が現在の原型となって、約４００年の歴史があるということです。
以前はお盆の期間中、つまり市内では８月１２日～１５日までの4日間だけの盛り上がりだったのですが、全国的に認知されてきた近年では1年を通して観光客向けに有名連によるショウアップされた踊りを楽しめるようになっています。いわゆる観光資源の目玉になっていると言えましょう。
地元に住んでいた私にとってもこの阿波踊りだけは他の県に類を見ない自慢の盆踊りだと自負しています。そしてお盆の４日間は鳴り物（ぞめき、といいます）の音を聞かないと落ち着かない私です。
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃソン・ソン」というフレーズはあまりにも有名ですが、その通りだと思います。見物していても、自然に体がリズムを刻んでしまいます。
阿波踊りのいいところは、誰でもどんなスタイルででも飛び入り参加OKという自由なところ。
市内のいたるところで、揃いの踊り浴衣を着た連の踊り子さんと、私服の飛び入り客が輪になって踊っている光景を見かけます。みんな笑顔です。

さて、この季節の（しかも昼間）阿波踊りはちょっと違和感があったのですが、知人の娘さんも連に参加しているという事もあり、薫風に誘われて初めて見物に出かけました。タイミング良く、彼女が今では看板踊り子さんとして楽しそうに踊っている姿を間近で応援。
お盆の８月には有料の桟敷席もこのフェスタでは無料でしたし、有名連だけの踊り披露は思いがけなく楽しめました。フィナーレでは見物客も参加しての乱舞で盛り上がりのうちに終了。






これは益々本番が待ち遠しくなってきました。
毎年Kは職場の連で鳴り物の横笛を吹いています。私は以前三味線を習って参加していましたが、病気の後はもっぱら見る阿呆です。
最近では「ピンクリボン連」や障害を持った方たちの「寝たきりになら連」など、沢山の連が参加しておりリハビリの一環としても見直されてきつつあります。
いつか「リレー・フォー・ライフ　JAPAN連」も結成して皆で踊り、笑顔で癌を踊り飛ばし、又卒業した仲間の慰霊をできたら・・なぁ～んて夢を描いてしまいます。

まずは本場でご一緒に踊りませんか？
難しいステップなんてありません。ただ笑顔で手足を動かせば立派な阿波踊りですから。
免疫力UP間違いなしですぞ。