1杯の珈琲で

珈琲が飲みたい・・・

出かけた帰り道　そう思って看板を見つけた珈琲店の案内はビルの3階にあるという
目指したその店は一度は気付かずに通りすぎるほど間口の小さい珈琲店だった



加藤珈琲店

他に客はいなかった
店内はシンプルながらもどこかヨーロッパの空気感がするインテリア








「どんな味がお好みか　気分にも合わせてお淹れしますよ」

面白いお店だ

「酸っぱくなくコクと香りがよく　歩き疲れた体とまったりしたい心に沁みる珈琲をお願いします（笑）」

「お任せください」

そうして目の前で挽きたての珈琲を詳しい説明をしながら淹れてくれた










「いかがですか？」

「甘い！　ひび割れた心の隙間に沁みこんで優しく満たしてくれる味がします・・・・（笑）」

「良かったです」

「ところで　ブラシされるんですか？」

店に入った時からすぐに気になったドラムとブラシについて尋ねてみたら
昔東京でバンドデビューした経験を持つプロミュージシャンだったという
それから音楽の話や珈琲やお店のこだわりについてついつい話し込んでいた
開店して３年になるというこの店
常連さんが多いのも納得できる
今度絶対Ｋを連れてこよう

後から来た常連さんとも会話が続き
その繋がりでおいしいパン屋さんにも立ち寄った







私もこの地で住みたくなったよ