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中学生

2024-03-03 09:52:19 | 詩や俳句


桃の木も春を思いたち
万事とどまることなし
この木も春の身支度を
日ましに緑が多くなる
東風もいやみなく
ただ春のおとずれをまつ
   3月12日


空はうす曇り
すももの花が
咲きみだれる
暖かき北風に
満開のこずえは
ゆれうごく
白い花赤い花
うすみどりの若葉
どれも
春のにおいを
まきちらす
  3月30日


もう大分長い間詩を書かなかった
すももの花は散り葉は青々としはじめた
やわらかいやわらかい新鮮な葉は
夢の中にでもいるようだ
空は一面におなじように曇っている
    4月13日


障子紙のやぶれ目から
こいグリーンがみえる
李の枝 その向こうでは
麦が穂をつけ始めている
   4月23日


    旅
雨のナラの森
雨の白かんばの林
雨に打たれて
ささは光り
こけむしたナラは
くちはて
山奥入って
なお行けば
白かんばは森となり
小さな水てきも
霧も全世界をつつみ
はてしない空間を造り
無造作に
白かんばの木が
白い世界の中に枝だけ残す
  しるすひわからず



 
    濃い緑の桃
夕やみが目の前にやってきた
田植えの終わった田に
雨ごいをするカエル
水車で水をくみ上げている
近い所の音は真空の様に
音を発しない桃の実も大きくなった
    7月1日


    霜
霜がおりた
白い霜だ
あたり一面に
青物は打ちしおれ
落葉は風もないのに落ちる
霜により
冬により
   11月28日


最後までお読みいただきありがとうございました


中学生

2024-03-02 18:47:56 | 詩や俳句
   夢
けわしい山を越え
原生林をさまよい
谷につきあたり
湖をわたり
沢のせせらぎをきき
白夜夢にうなされ
全身にいたでをおい
夢遊病者は
あの娘をもとめて
今日も行く
   3月10日


私はあなたが好きです
どうして向こうを向くの
こっちを向いてにっこりほほえんで
ウインドウの人形のように
なぜすましているの
あなたは私がきらいなの
そうでしょう
いいわそれでもいいのよ
私は前から思っている
片思いっていやなもの
だけどいいの
私はあなたが好きなのだから
今日はあなたの誕生日ね
おめでとう
あなたは私より
二十六日小さい妹
それも知らないね
私はそれでもいいよ
だけど私はさみしい
ポプラ並木をこがらしに
ふかれながら一人歩いて
いるような
ほんとよ
  3月10日


眠けざましに
茶をたべる
あまりうまくはないが
味とかおりがある
こうばしい
  3月10日


久しぶりだあの汽てきが
こう聞こえるのは
レールを車輪に合わさる音
ごうごうきこえるのは
入試前と同じ境遇だからだ
   3月10日


今日はここまでです



中学生

2024-03-02 17:59:23 | 詩や俳句
   夢
けわしい山を越え
原生林をさまよい
谷につきあたり
湖をわたり
沢のせせらぎをきき
白夜夢にうなされ
全身にいたでをおい
夢遊病者は
あの娘をもとめて
今日も行く
   3月10日


私はあなたが好きです
どうして向こうを向くの
こっちを向いてにっこりほほえんで
ウインドウの人形のように
なぜすましているの
あなたは私がきらいなの
そうでしょう
いいわそれでもいいのよ
私は前から思っている
片思いっていやなもの
だけどいいの
私はあなたが好きなのだから
今日はあなたの誕生日ね
おめでとう
あなたは私より
二十六日小さい妹
それも知らないね
私はそれでもいいよ
だけど私はさみしい
ポプラ並木をこがらしに
ふかれながら一人歩いて
いるような
ほんとよ
  3月10日


眠けざましに
茶をたべる
あまりうまくはないが
味とかおりがある
こうばしい
  3月10日


久しぶりだあの汽てきが
こう聞こえるのは
レールを車輪に合わさる音
ごうごうきこえるのは
入試前と同じ境遇だからだ
   3月10日


今日はここまでです