三方良しから四方良しへ

三方良しとは、近江商人の格言で　買い手良し　売り手良し　世間良しの三方良しです！

日本には、何百年も続く企業が沢山あり外国からその精神を学びに来る企業も多いそうです。

私たちの建築の仕事で考えた場合　買い手良し　業者さん良し　世間良し　そして最後に売り手である私たちの売り手良しの４方良しです。

建築会社は、多くの業者さんがいて現場の仕事が進んで行きます。

多くの建築会社は、この業者さん達の手間をギリギリまで抑えて会社の利益を出しています。

価格を叩かれた業者さんは少しでも利益を残そうと手抜き工事をして工事をする事が多くなってしまいます。

世間を騒がすような手抜き工事が繰り返し起きるのもそう言う事が原因にあるのです。

元請けである私たちがなるべく経費をかけず工事での無駄を少なくしてその分を業者さんにまわす努力が必要だと思います。

建築の現場では、歩留まりと言って梱包された本数や枚数が材料によって決まっている為ちょっきりを準備する事ができません。

綺麗な事務所で背広を着て営業をしている元請けでは、倉庫が無いために余った材料はすべて処分するか業者さんに持って帰ってもらいます。

ある大工さんの作業場に行った時、びっくりしたのは家一軒分の建材や釘、金物、それに断熱材が山積みされていて

メーカーには倉庫が無いため全部現場から持って帰ってきたものだと言う事でした。

1つの現場から出る材料はわずかでしょうが、塵も積もれば山となるのような状況に驚きました。

この材料は、梱包を開けているだけで新品の材料なので大切に保管すればお客様に安く提供する事ができるし

その分の材料代をお客様に上乗せする必要もなくなります。

＊その余った材料代は、お客様が払っているのですよ！

お金に余裕があり、別にいいじゃない。と思う人はいいかもしれませんが

こう言う「モッタイナイ」進め方はお客様のためにならないと思います。

その他にも片付けや掃除、材料運搬、遣方出しなど建築会社なら当たり前の事も全て業者任せで

自分たちでは何もしない住宅会社が多いのです。

その分当然の事ですが坪単価は高くなってきます。

前述の大工さんの倉庫の件から色々考えてやはり材料を置く倉庫や木材を乾燥させる倉庫そして木材を加工できる倉庫が必要だと思い

去年日向灘の見える丘に倉庫件事務所を購入しました。

いいものを少しでも安く提供できるように　そして業者さんにも喜んでもらえるように、なるべく経費をかけずに少ない利益で

81HOUSE株式会社 81一級建築士事務所