猪熊弦一郎展『猫たち』に来ました。
“いのしし”で“くま”なのに、【ねこ】(笑)
展覧会のタイトルから行って、“猫の絵ばかり”の展覧会かと
思っていたんですが、そうでも無いようです。
もちろん、猫の絵は多いのですが、むしろ、猫好きと言われていた
猪熊弦一郎の回顧展と言うのが正しいですね。
猫以外のものを描いた作品も多いです。
それと、活動初期の頃は具象画を描いていますが、
活動後期になってくると、抽象画に移行しているんですね。
なるほど。
回顧展だと、一人の画家の作風の変遷もわかって、
なかなか興味深いです。
《長江埠の子供達》と言う1941年の作品ですが、
これは具象画。
なんかちょっと興味を引かれました。
ポスターにもなっている《猫と食卓》も面白いです。
って言うか、実際に猫が食卓に上がったら、
多くの人がキレると思いますが、
猪熊は全然かまわなかったそうです。
それどころが、家の中で猫が小便をすることがあり、
家は、あたかも動物園の様な臭いがしていたそうです。
愛猫家もね、そこまで行くとね・・・。
興味深かったのは、制作年不明で、題名も不明な作品なのですが、
1953年の《猫の家族》と言う作品と構図が一緒。
その題名不明の作品は、《猫の家族》の習作なんじゃ無いですかね?
会場内は、基本的に撮影不可なのですが、
最後の展示コーナーのみ撮影可でしたので、
いくつか写真を撮ってきました。
まずは、この無題の作品。
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香川県の小学校の通知表の表紙に使われたり、
美術館のポスターやチラシに使われている作品だそうです。
猫がみんな、こちらを向いています。
多頭飼いだと、大きな音を立てたときみよく見られる
“あるある”な光景だそうです。
こちらも無題。
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これはね、うんちくは無いんですが、
なんか引かれました。
緑の猫なんて、居ないんですけどね。
これは《楽しい家族》と言う、
1991年、丸亀に美術館がオープンした際のポスター原画。
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1991年と言えば、亡くなる2年前で、猪熊は御年89歳の頃の作品です。
最後は、《不思議なる会合》
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猪熊は、抽象画に行った後は、こう言う四角で区切った
パターンの絵画を多く描いているみたいですね。
ぶっちゃけ、空いています。
音声ガイドはありませんが、自分でゆっくりと見るのには良いと思います。
名称 | 猪熊弦一郎展 猫たち |
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会期 | 2018/3/20(火)-4/18(水) |
会場 | Bunkamura ザ・ミュージアム |
当日観覧料 | 一般1300円、大学生・高校生900円、中学生・小学生600円 |
開館時間 | 10:00~19:00 毎週金・土曜日は、10:00~21:00 ※何れも入館は閉館時刻の30分まで |
休館日 | 会期中無休 |