上野の国立科学博物館で開催されている、
『古代アンデス文明展』に行って来ました。
実はこの日は、夜も科博のイベントに参加予定なので、
昼からの参上です。
事前に“それほど混んでいない”と言う情報を得ていたので、
午後から行ったのですが、本当にそれほど混んでいませんでした。
この前に開催されていた『深海展』とは大違い。
アンデス、面白いと思うんだけどなぁ。
と言う事で、会場内、多くの展示物が撮影可能だったので、
“面白い”“不思議”と思った展示物をパチリと撮ってきました。
これは、《未焼成の小型男性人像のレプリカ》(その1)
焼いてないのに残っているというのが不思議。
もう一つあって、《未焼成の小型男性人像のレプリカ》(その2)
なんか、日本昔ばなしに出てきそうな形状ですね。
こちらは、“面白い”と言うか、“不思議”なもの。
《交差した手(男性の手)》です。
これは、男性の手なのだそうですが、女性の手もあります。
《交差した手(女性の手)》はこちら。
どこで、男性・女性を区別したのかわかりませんが、
これを見て思い出したのは、昔、オーストラリアのウルルに行ったとき、
ウルルの周辺のアボリジニの遺跡も見てきたんですが、
その中に、手形がいっぱい付いた壁画?があったんですよねぇ。
それと、何かの共通点があるのか?という疑問はありつつ、
その手形の壁画を思い出しました。
これまた不思議な土器で、
《自身の首を切る人物の象形鐙型土器》です。
なんで、自分の首を切るところをかたどったのか?
もっとも、こう言う進行中の殺傷行為を描いたものは、
この事例を含めて、2例しかないそうで、やっぱり珍しいそうですけどね。
これはねぇ、ちょっと、某アニメに出てきそうだなと思ったものです。
《刺青またはフェイスペイントをした小像》
クレヨンしんちゃんに出てきそうな感じ、しませんか?
これは、また他では見ない土器。
《座った男性をかたどった2色鐙型注口土器》
二つを張り合わせたわけでは無くて、二色に塗ったものだそうですが、
何でこう言う形状に?
マジンガーZに出てきそうですね。
これも、アニメに出てきそうだなと思ったもの。
《ガイナソの双胴壺》(前)
どういう作品であるか特定できませんが、
何某かのアニメに出てきそうな気が・・・・。
そしてこれは、珍しい形状をしていて、双胴なんですね。
《ガイナソの双胴壺》(横)
なんで、わざわざ、こんな実用的ではない形状にしたのか?
これも、先の《自身の首を切る人物の象形鐙型土器》の様に、
なんでこれをモチーフにしたの?と思う土器です。
《裸の捕虜をかたどった鐙型注口土器》(前)
王様とか、勇者とかならわかるんですけどねぇ。
横から見ると、確かに捕虜です。
《裸の捕虜をかたどった鐙型注口土器》(横)
後ろ手に縛られています。
これまた、不思議な形状の土器。
《裸の男性の背中にネコ科動物がおぶさった鐙型注口土器》(前)
おぶさったと言うより、後ろから襲われているような気もします。
横から見ると、こんな感じ。
《裸の男性の背中にネコ科動物がおぶさった鐙型注口土器》(横)
これも、首切り土器や、捕虜土器に勝るとも劣らない不思議な土器。
《シカを背負う死者をかたどった鐙型注口土器》(前)
シカを背負うのは良いけど、何で死者?
前からだとシカが良く見えないので、横から見ると、こう。
《シカを背負う死者をかたどった鐙型注口土器》(横)
確かに背負っています。
でも、“死者”の描写は、知らないで見ても、
なんとなく“死者”だなと思う描写ですね。
なんか、子供のいたずら書きの様な文様の土器。
《4つの首が描かれた土製内きゅう鉢》
ねぇ(笑)
アンデスと言う所から連想されるのは、インカとかありますが、
ナスカ地上絵もありますよね。
有名なナスカ地上絵に『クモ』がありますが、
ナスカから出土した土器に『クモ』が描かれていました。
《クモが描かれた土器》
ナスカで、クモって、なにか象徴的なものなのでしょうかね?
これは、《土製のコップ》と言う事ですが、
リュトンじゃね?と言う気もします。
中東とか、ヨーロッパとは、地理的に全然違うのにね。
展示物の最後はこれ。
《生まれたての仔犬をくわえた親犬をかたどった単注口土器》(前)
なんで、仔犬をくわえると言う、作りにくいモチーフを描いたのか?
横から見ると、くわえている感じが、もっと良く分かります。
《生まれたての仔犬をくわえた親犬をかたどった単注口土器》(横)
いやぁ、今回の『古代アンデス文明展』は、
これまであまり見ない、且つ、他の文明でも見ないような、
土器などが見られて、非常に興味深かったです。
それでいて、《土製のコップ》とかに、
他の文明との共通しそうな何かを感じたりね。
良かったです。
最後は、ウユニ塩湖の撮影パネル
顔はめにはなっていません。
名称 | 古代アンデス文明展 http://andes2017-2019.main.jp/andes_web/ |
---|---|
会期 | 2017年10月21日(土)~2018年2月18日(日) |
会場 | 国立科学博物館 |
当日観覧料 | 一般・大学生1600円、小・中・高校生600円 |
開館時間 | 09:00~17:00(金曜日・土曜日、、11月1日(水)、11月2日(木)は20:00まで)。いずれも、入館は閉館時刻の30分前まで。 |
休館日 | 毎週月曜日(1/8(月)、2/12(月)は開館)、12/28(木)~1/1(月)、1/9(火) |