見出し画像

Log Book

東京国立博物館 『春日大社 千年の至宝』

北日本、西日本は、荒れ模様の天気のようですが、
東京は快晴!
まぁ、冬の東京にはありがちですが、そのかわり、
乾燥して仕方ない(苦笑)

そんな日曜日は、先週火曜日から東京国立博物館で
開催されている『春日大社 千年の至宝』に行ってきました。

混むか混まないか、読み切れなかったんですが、
日曜日のため朝は、いろいろと野暮用があって、
到着したのは、常に目標としている開場間もない時刻から、
少し経った10:30a.m.ごろ。
程々に客は入っていますが、人が多すぎて展示が見られない
という事態は無い程度。
主催者にとっても、客にとっても、ちょうど良いくらいじゃないですかね。

何と言っても、春日大社は、昨年(2016年)、
約20年毎に行われている式年造替が行われたばかり。
伊勢神宮の式年遷宮は有名で、わたしも知っているんですが、
春日大社の式年造替と言う言葉は、初めて耳にしました。
その式年造替も、昨年のものは60回目ということですから、
約1200年にも及んで、脈々と行われてきているんですねぇ。

調べてみると、出雲大社も大遷宮と言って(不定期に?)行われていて、
昨年(2016年)、60年ぶりに大遷宮祭が行われたばかりのようです。
鹿島神宮、香取神宮も、嘗ては20年毎に式年遷宮をしていて、何れも、
大規模な修復などは折を見て行われますが、式年遷宮自体は、
戦国時代頃に、様々な理由で途絶えてしまったようです。

そう言う意味では、約1200年にもわたって途絶えること無く行われている、
式年造替は、凄い儀式ですね。

さて、春日大社では、鹿は神様の乗り物ということで、
様々な造形など描かれているようです。
奈良に鹿が居るのは、そういうことか。

興味深かったのは、《鹿図屏風》(春日大社蔵)
鹿、カワイイです。

まぁ、それもそうなんですが、展示物に国宝の多いこと!
こんなに一度に国宝を見ることって、あまり無いかなぁ。

国宝《金地螺鈿毛抜形太刀》は、中々凄いです。
この度の式年造替に際して、複製品が作られたそうですが、
ここでは本物が展示!
使われている金色の部分が、ほとんど純金と言うのは凄いです。
それと、鞘の螺鈿。
これは、複製品の方が見やすいですが、見事な螺鈿です。
これが、平安時代に作られたと言うんですから、凄いです。

あとは、多数ある春日宮曼荼羅ですかね。
色んな時代で描かれていてたくさんあるんですが、
興味深かったのは、一番大きかった、
奈良・南市町自治会所蔵の重要文化財《春日宮曼荼羅》。
自治会、要するに町内会で重要文化財を持っているって、
奈良、恐るべし。
どうやって、保存しているんでしょうね?
空調とか効かないと、あっという間にダメになってしまうと
思うんですが、気になります。

それと、春日権現験記絵も、模本、模写がたくさんありました。
所蔵している組織の名称によって『XX本』とよばれています。
この特別展内でも多数展示されていましたが、
平成館企画展示室でも、関連展示の
春日権現験記絵模本III―写しの諸相―』として、
多数展示されていました。
これも、写した人などによって、
欠けた部分まで忠実に欠けたまま写したり、
欠けた部分を補って写したり、
はたまた、何故だか元々は全面が色彩で覆われているのに、
写す時は色を付けなかったりと、いろんな模本がありました。
これはこれで、興味深かったです。

それと、《崑崙八仙》と言う能のお面があって、
「どこかで見たなぁ」と思っていたら、
今年の『博覧会に初詣』で見ていました。
『博覧会に初詣』の方は、元は東大寺の所蔵物。
東大寺と、春日大社は、同じならですからねぇ。

今回の音声ガイドですが、ナビゲーターが歌舞伎役者の市川猿之助さん。
あまり借りるつもりはなかったんですが、猿之助さんということで、
借りてしまいました。
それと、何故かスペシャルゲストとしてさだまさしさんが登場。
春日大社の式年造替で、演奏をしたそうです。
それとそれと、式年造替記念ということか、花山院弘匡宮司も
出演していました。

会場内撮影禁止ですが、
一箇所だけ撮影可の場所がありましたのでパチリ。

燈籠です。

春日大社と言う事で、鹿を象った燈籠があります。



それと、奉納されたものと言う事で、
奉納された年月が入っていたりもします。

これは平成。(個人情報があったため一部加工)

一方、寛永21年のものも残っているというところに驚き。

でもまぁ、1000年前のものも残っている春日大社。
寛永年間なんて“つい最近”ですかね。

そしてこちらは、総合文化展(常設展)。
鹿に関連する展示が有ったので、撮ってみました。
これは、《牝牡鹿》(森川杜園)

シカゴ・コロンブス世界博覧会に出展されたもの。

こちらは《神鹿》(竹内久一)

正に神様の鹿ですね。
『春日大社 千年の至宝』で展示されていた神鹿も、
まさにこんな感じでした。

なんか、奈良に行きたくなってしまいました。
って言うか、春日大社には、鹿島神宮から武甕槌命が鹿に乗ってやってきた
と言う事ですので、鹿島神宮に行くのが先かなぁ。
調べてみると、香取神宮の経津主神も春日大社には祀られているんで、
香取神宮にも行かないとな。








名称春日大社 千年の至宝
http://kasuga2017.jp/
会期2017年1月17日(火) ~3月12日(日)
会場東京国立博物館 平成館
当日観覧料一般1600円、大学生1200円、高校生900円、中学生以下無料
東京都美術館「ティツィアーノとヴェネツィア展」との相互割引あり。他展の半券提示で当日料金から100円割引
開館時間9:30~17:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日月曜日
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「美術館・博物館」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事