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20170829 大人の社会科見学 vol.37@桂離宮参観

京都駅でランチの後は、桂離宮です。

今回は、京都駅から市バスで行ってみましたが、
桂離宮最寄りの桂離宮前のバス停は、
市バス・京都バスの共通一日乗車券の適用範囲外なので、
注意が必要。別料金が必要となります。
今回は、市バス全路線と市営地下鉄全線、そして、
京都バス均一運賃区間で利用可能な
京都観光一日乗車券(二日券でもOK)を利用したので、
特に付加運賃の必要もなく、行くことが出来ました。

“最寄りバス停”と言っても、入口までは結構歩きます。
まぁ、アクセス案内に『徒歩8分』と書いてあるので、
事前に判っていたわけですけどね。

これは、桂離宮の入口に向かっている途中で発見した
徳大寺樋門の遺構。


この、フェンスと草に阻まれた(苦笑)説明版によると、
たびたび氾濫を繰り返していた桂川にできた堤防から、
桂離宮の庭園の池に水を引き込むために使われていた
ものだそうです。

明治41(1908)年5月に改修されて使われてきましたが、、
都市環境の変化に伴い、平成5(1993)年6月に
桂樋門が新設されるまで、使用されていたとのこと。
ちなみに、徳大寺と言うのは、嘗ての地名だそうです。

で、この徳大寺樋門遺構のあたりから左に入るところがあって、
そこが、桂離宮への入口。

こういう案内板がありますが、ちょっと小さいです。
見逃がさないように注意。

参観者入口の前には、こんな緑が

離宮を英語でvillaと言う様ですが、
確かに、ヴィラと言うイメージに合いますね。

ところで、昨今、色んな所でドローンによる
騒動が引き起こされていますが、こんな掲示が。

ちなみに、修学院離宮にもありました。
仙洞御所・大宮御所には、無かったような気がしますが、
見落としたのかもしれません。

時間になって、受付。
参観者休所で、参観開始時間まで待ちです。

仙洞御所・大宮御所の項には記しませんでしたが、
①時間ぴったりに受付
->②参観者休所で時間まで待機
->③ビデオで施設説明の上映
->④ガイドがやってきて参観開始
と言う流れは、仙洞御所・大宮御所、桂離宮、
修学院離宮に共通の手順の様です。

と言う事で、④になって参観開始です。

まずは、御幸門に向かいます。
これは、その途中の土橋。


これも、御幸門に向かう途中に見かけた御舟場

まぁ、舟の収納庫ですね。

ここに限らず、仙洞御所・大宮御所、
修学院離宮、京都迎賓館には、
舟がありました。
でも、赤坂迎賓館には無かったですね。
もっとも、赤坂迎賓館には、
舟を浮かべるような池は無いですけどね。

上に視線を移すと、青もみじ

少し赤くなっている葉も混じっていますが、
これは、既に紅葉が始まっているのか、
あるいは、猛暑の影響なのか?

御幸門に到着です。
まずは、御幸門をくぐって外側へ。
その先には、メインゲートの表門。

結構遠くにあるようですが、
実は視覚的な仕掛けがされていて、
遠くに向かうに従い、
道を細く仕上げているそうです。

振り返って、御幸門

御幸門と言うので、豪華な門なのかと思いきや、
意外に質素な門。
施設の外と施設内を仕切る本当の意味での門は、
上記の表門なので、象徴としての御幸門は、
このくらいでいいのかもしれませんね。
それと、ここは、茶室に向かうところでもあるので、
逆に、このくらい質素な方が適切なのかもしれません。

御幸門から先に進みます。
これは、石で敷かれた御幸道。

この先に、さっきの土橋があるわけですが、
この敷かれている石は、ただ単に敷かれている訳ではなく、
石の平らな面を上側にするように選んで敷かれているそう。
確かに、凸凹していなくて、歩きやすい道でした。

これは、茶室の待合の外腰掛。

ここの横には、砂雪隠と言われる
トイレが設置されているのですが、
物凄くきれいに掃除されています。
“雪隠までもきれいにしております”と言う事で、
それだけ客人を大切にもてなすと言う意味合いを持っていたそう。
客人も、その意味が判っていたので、
実際に使われることは、殆ど無かったそうです。

外腰掛のすぐ横には、手水鉢と高さの低い灯篭


そして、外腰掛で、座った正面の方向は蘇鉄山

この蘇鉄山は、
これから向かう先を楽しみにしてもらおうと言う
目隠しの意味があるそうです。
ちなみに、蘇鉄は薩摩島津家からの献上品。

蘇鉄山の横を通って、先に。
州浜と天橋立、そして、茶室の松琴亭が見えてきます。


もうちょっと進んで、振り返ります。

天橋立が、画像の真ん中に。

そしてこれが、道の先にある茶室の松琴亭

桂離宮で一番格式のある茶室だそうです。

松琴亭のかまどです。

建物の中ではなくて、外側に設置されています。

これが、松琴亭の一の間

資料の写真だと、襖の市松模様が、もっとキレイに
写っているんですが、これだとなんか、少し色あせていますね。

視線を上にすると、池超えの月波楼と古書院

月夜の夜は、美しそうですね。

先に進むと、別の茶室の賞花亭です。

先ほどの松琴亭は、そこそこの大きさのある茶室でしたが、
こちらの賞花亭は、扉も無く、こじんまりとした茶室です。

扉も無いので、茶会を開く時には、
写真のところに暖簾を下ろしたそう。

それはそれで、風情があると思います。

次のポイントは、園林堂

元々は、八条宮(桂宮)初代の智仁親王の尊影と
細川幽斎の尊像が納められていましたが、
その後それらは移され、いまは空だそうです。
「園林堂」の扁額は後水尾上皇宸筆。

本当はこの次に、笑意軒を見るのですが、
いまは修復中と言う事で、カバーが掛かっていて、
見ることが出来ませんでした。
残念。

次に出てくるのが、各書院

写真の中心が、中書院と楽器の間のあたりです。
本当はね、書院の中に入りたいんですけどねぇ。
入る事はできません。

上記写真の一番奥の古書院には、
月見台が張り出しています。
もちろん、月見台には上がる事は出来ないのですが、
その前から、月見台での光景を想像してみると、
こんな感じ。

若干高さが足りないかもしれませんが、
見事な眺めですね。

各書院のすぐ近くには、月波楼があります。

賞花亭とは違い、ちゃんと畳敷です。
松琴亭と似た感じですね。

月波楼は、観月のための茶亭だそうです。
こんな窓越しに見るんでしょうか?


月波楼の天井は、こんな感じの作りになっています。

船底天井です。

これで、見るところはほぼ終わりですかね。
月波楼を後にして、出口に戻る道を振り返ってみると、
松が目隠し替わりに立っていました。

衝立松と言うそうです。

暑くて、汗でドロドロになりながらの参観でしたが、
いい勉強になりました。

一番最初の河原の写真は、桂川です。
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