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シロガネの草子

絵画に描かれた着物と小袖姿 ◆池田輝方・蕉園夫妻が描いた画を中心に◆ 


池田蕉園 『髪』


長い間所在不明の蕉園が描いた作品『髪』でしたが令和元年に東京国立美術館に寄贈されたとこことです。


色が退色しているように、見えますが、

こちらの方が実際の色彩のようです。




こちらの二幅の絵も100年以上も行方不明となっていましたが、現在京都の福田美術館に所蔵されています。


池田(当時は榊原)蕉園 『もの詣で』








池田蕉園 『春の日』




現在所在不明の栗原玉葉の作品もこうして発見されたらいいのですが・・・・

◆現在所在不明の栗原玉葉の作品のごく一部(絵葉書から)◆


栗原玉葉 『幼などち』


(現在の皇室・・・・眞子内親王と小室氏と国民の関係はこんな感じででしょう。二人によって皇室と国民との絆が壊され、国民は嘆いているという構図に見えますね)


栗原玉葉 『夕』





栗原玉葉 『噂のぬし』


東京で産まれ育った、池田蕉園。本名は榊原百合子といいます。同じ画塾で知り合い“婚約„した池田輝方と、なが~~いアレコレを得て(婚約から7年後!!)結婚した後は、池田蕉園と名乗るようになりました。


蕉園とは“しょうえん„と読みますが、それは当時絵師の師匠であった水野年方(蕪木清方の師匠でもあります)が西の上村松園の活躍にあやかるようにと、絵師としての雅号『蕉園(しょうえん)』と与えたのでした。東の蕉園・西の松園と呼ばれ二人は好ライバルとして当時の画壇の話題を集めたのでした。

上村松園(明治8年生)の方が蕉園(明治19年生)よりも11才歳上でした。松園は当時の女流画家では、間違いなく孤頭の存在でした。


上村松園 『桜可里』




上村松園 『良夜吹笛図』



上村松園 『紅葉可里(もみじがり)・・・い』



西の松園・東の蕉園と呼ばれそして大阪の“しょうえん„でなく、“せいえん„・・・・成園と呼ばれ当時から今日(こんにち)まで『三都三園』と呼ばれた島成園の絵も(以前からいくつか載せましたが)紹介します。

ちなみに島成園は明治25年産まれです。そしてこの3人の中で最も長生きしました。昭和44年死去。


島成園 『美人愛猫』





島成園 『つづみ』




島成園 『影絵』





池田蕉園


蕉園は安土・桃山時代や江戸時代初期の華やかな色彩の小袖を描く事が多く、見る側でもあの時代の小袖を実際に着るとこういう風に見えるのかと、こちらも非常に興味深いです。


池田蕉園

まだ友禅がない時ですので、蕉園が描いたのは、縫絞りや箔等を多様した華やかな小袖が中心です。

池田蕉園 『書見美人図』




池田蕉園 『舞美人』


池田蕉園

又前髪を結い上げて、後ろ髪を垂らした髪型は玉結びという江戸初期の髪型で、とても優雅に見えることから当時の大変流行した髪型です。蕉園を始め、多くの画家たちが好んで描きました。


池田蕉園 『花見』



後ろ髪を玉のような形にしてまとめて結んであります。


池田蕉園 『かへり路』





◆蕉園・輝方夫妻合作 『桜船』と『紅葉狩り』◆


池田蕉園 『桜船』 













池田蕉園 『遊芸』 (六双屏風)






◆現在所在不明の蕉園の絵画◆ ~当時の絵葉書からです~


『絵合』





『灯し頃・其の一』 (こちらは本画です)





『灯し頃・其の二』





『中幕のあと』




『夢』






『こぞのけふ(其の2)』







池田輝方 『紅葉狩り』






池田輝方・蕉園夫妻合作 『春秋図』◆


池田蕉園 (春・少女です)




池田輝方 (秋・少年です)




池田蕉園


池田蕉園


池田輝方 『絵師多賀朝湖流さる』





池田輝方 『絵師多賀朝湖流さる』






池田輝方 『幕間』







池田輝方 『幕間』








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コメント一覧

るりからくさ
時節柄、また年齢的に美術館にも行けなくなったこの頃ですが、このように優れた作品を多く拝見できるのは幸いなことです。
日本には美しい四季折々の花が咲き、それは衣装の模様となり、季節感が大切に表されていますね。絵の背景にも描かれ、また描かれなくても着物を見れば季節が分かるという、素晴らしい文化だと思います・
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