競馬の過去レース回顧録

競馬過去の重賞レースの結果や回顧録をご紹介します。

2019年天皇賞(春)の結果、払い戻し、レース振り返り

2020-04-13 11:01:29 | 競馬レース結果
1着:フィエールマン
勝ちタイム:3:15,0
ラップ:12.9 - 11.5 - 11.6 - 11.6 - 12.2 - 12.2 - 12.5 - 13.8 - 13.3 - 12.4 - 12.5 - 12.3 - 11.7 - 11.6 - 11.0 - 11.9
テン:4F 47.6 - 3F 36.0
上がり:4F 46.2 - 3F 34.5
グレード制が導入されて以降、天皇賞(春)を勝利した競走馬は35頭いますが、過去に他のG1でも好走している競走馬ばかり。古馬の長距離の王者を決めるのにはふさわしいレースとなっており、日本のG1の中でも最長の3200mとなっている為、スタミナやパワーなども多く要求され、トップクラスの競走馬が集結する注目のレースでもあります。
1番人気はフィエールマン、2番人気はエタリオウ、3番人気はユーキャンスマイルとなっていましたが、全てが4歳馬でした。今後も何度もぶつかるであろう、3頭の争いにも注目が集まっていましたね。
2019年に開催された天皇賞(春)のレース結果、払戻し、レース振り返りをこの記事ではしていきたいと思います。

結果


2019年天皇賞(春)のレース結果は以下のようになりました。
1着:フィエールマン(ルメール)
2着:グローリーヴェイズ(戸崎圭太)
3着:パフォーマプロミス(北村友一)
4着:エタリオウ(Mデムーロ)
5着:ユーキャンスマイル(岩田康誠)
6着:チェスナットコート(坂井瑠星)
7着:カフジプリンス(中谷雄太)
8着:(地)リッジマン(蛯名正義)
9着:ケントオー(幸英明)
10着:クリンチャー(三浦皇成)
11着:メイショウテッコン(福永祐一)
12着:ロードヴァンドール(横山典弘)
中止:ヴォージュ(和田竜二)
古馬の長距離最強を決める戦いは、単勝オッズ2.8倍で1番人気となっていたフィエールマンが勝利しました。2着には6番人気のグローリーヴェイズ、3着には8番人気のパフォーマプロミスとなり、やや荒れた決着。2番人気に押されていたエタリオウは惜しくも4着、3番人気のユーキャンスマイルは5着と言う結果でした。
過去のデータを見ると荒れる傾向にある天皇賞(春)ですが、2019年はやや波乱の結果となりました。以下では払い戻しについてご紹介していきたいと思います。

払い戻し



1番人気のフィエールマンが勝利しましたが、2,3着には中盤人気のグローリーヴェイズとパフォーマプロミスが入賞し三連単では5万円近い払い戻しとなりました。
単勝:10(280円)
複勝:10(150円)、7(320円)、8(630円)
枠連:5-7(1,480円)
馬連:7-10(1,780円)
馬単:10-7(2,470円)
ワイド:7-10(710円)、8-10(1,660円)、7-8(4,260円)
3連複:7-8-10(16,410円)
3連単:10-7-8(49,110円)
2012年には三連単で140万円を超える払い戻しを記録しており、その後も10万円を超える結果が続いていた天皇賞(春)。荒れるイメージが強かったですが、2017年・2018年は上位人気馬で決着しており、固い決着となっていましたが、2019年ではやや荒れた決着でした。
2020年はどの競走馬が出走するのか、また昔の様に大荒れの結果になるのか、はたまた上位人気馬が実力を発揮するのか、注目していきたいですね。

レース振り返り



1番人気のフィエールマンが早い仕掛けから先頭に立ち、直線では先頭を譲らずゴールとなった2019年の天皇賞(春)を振り返ってみましょう。
差し・追い込み馬が多く集まったこのレースでは、数少ない先行・逃げの5番のメイショウテッコンと、13番のロードヴァンドール、そして4番のヴォージュが引っ張る形となりました。
1番人気のフィエールマンは中団やや後方に待機し、道中ではしっかりと脚を溜めており、2番人気だった2番のエタリオウはスタートから上手くスピードに乗れずに最後方からのレースとなりました。
道中はかなり縦長の展開となり、先頭の4番ヴォージュから最後方の2番エタリオウまではかなりの距離がありました。3200mあるので、そこまで焦る必要はないですが、流石にエタリオウは後ろ過ぎたという印象ですね。
フィエールマンは、観客の前を通った時には7番目あたりに付けていましたが、向こう正面に入るとかなり早めに仕掛けていきます。最終コーナーに入る前に4番手まで浮上し、さらにコーナーに入るとグングン加速していきます。
最後の直線ではすでに先頭に立っており、他の競走馬を一気に突き放しにかかります。しかし1頭だけフィエールマンに追いすがる馬が。それは2着になった7番のグローリーヴェイズです。道中から最後の直線に入るまで常にフィエールマンをマークしており、最後までかわすことは出来ませんでしたが、高い能力を証明できたと思います。
先行・逃げの競走馬は3200m持たずに直線に入るとずるずると後退する形になり、その後ろで待機していた競走馬が好走する形になりましたね。
後方組は前にいた競走馬を一向に捉えることが出来ず、早い仕掛けをしたフィエールマンが上手く勝ち切ったレースでした。フィエールマンも凄いですが、騎乗したルメール騎手のテクニックを感じることが出来るレースだったのではないでしょうか?

まとめ

2019年の天皇賞(春)はやや荒れた決着でしたが、1着になったフィエールマンは見事でしたね。直線に入った時に前に付けていた競走馬がそのまま止まらずという展開でしたね。
最近の競馬では、なかなか差し・追い込みが決まりにくいと言われていますが、2019年の天皇賞(春)もそれを象徴するようなレースになったと思います。2020年でも、後ろ過ぎずにしっかりと道中で脚を溜めれて、直線に入る頃には前に付けれるような競走馬に注目したいと思います。