さしずめ俺は、虎か狐か俺の周りには、虎がいなくても
狐は、たくさん居る。
この狐共が張子の虎を、さも虎が生きているかのごとく大放言を
吐きながら半端者を相手に、自分の半端を忘れ
日々肩を怒らせて闊歩している。
寄らば大樹の影か事あるごとに虎か狐を名乗り歩く姿はまるで
上野の山の動物園の檻の中の住人みたいで、滑稽この上ない。
場面により 一人歩きの出来ぬ弱気で軟弱の未熟者で在るからこそ
語る場面がまさしく、虎の威を借る狐である。
諸君解るか半端者には理解不能だろう
虎は語らず