母の日のこと

デイで、ボクの折り紙の一番弟子のおじいちゃんが不満げにボクを見る!

なんやろか?ボクが何か拙いことしたんかな?

「お前な、お前は折り紙の先生なんじゃないのか?5月って何がある?」

ボクは目が点になってしまう。

「何かあるんですか?」

口を尖らせるおじいちゃん。

「何かって、母の日だろうが!」

ホクはドキっとしてしまう!

そうか、母の日だ！

早速、怒っているおじいちゃんとカーネーションの試作を始めた!

「お前な、世間もお前も大変やろけど、肝心なこと忘れたらいかん」

ボクは何も言えずにいた。

素直に、おじいちゃんに頭を下げた。

あぁ、今日から250本のカーネーションを作って、お婆ちゃん達に贈らなければならない。

さて、間に合うんやろか?

大切なことを思い出させてくれて、ありがたいと思う!

ボクはホントに駄目な人間だ!