書こう書こうと思いつつ、日にちが経ってしまいました～
今回の声楽の発表会では、いろんなことを感じました。
初めての「ホール」、初めての先生のお弟子さんたち。
いろんな方がいるのだなぁ、と。
そして、それぞれにどんな思いで音楽と向き合ってるのか、
素敵な出会いをさせていただいた気がします。
まず、自分の声について。
予想と違う声で歌ってることにびっくり。
低音は音程・響きともに不安定だったり甘かったり
こうして客観的に聴くと、反省点が浮き彫り（・・・これは収穫
）ですが高音は意外にも気持ち良さそうに聴こえていたので
（気持ちいいどころか、心臓バクバクだったのですが）
ホッとしました。
それにしても・・・
本番の音源って、封印した方がいいんでしょうか？（笑）
ブログを書いた当日の夜は、間違えずに歌えた満足感で
しあわせ～～～な気分だったのですが
録音を聴くにつけ「あっ、低っ
」「短っ
」と耳を塞ぎたい心境でした（笑）。
・・・これが勉強というものなのでしょうね。
そういえば。
ぶぶりんさんが、なんとウチの先生のちょうど前に座ってらしたので
先生の客席からの指示（人差し指で天井指したり、
表情作ってくださったり）を仰ごうと先生を見ると、
ぶぶりんさんのお顔が必ずそこに・・・
もう～、上がりまくりでございます（爆）。
・・・これはかなり笑えた出来事でした。
次に・・・出演者のみなさんについて。
まず、私と同じ地元から参加したU田さんという５０代の女性。
前回の発表会やレッスンでもご一緒させていただいたのですが、
かなり素敵な、豊かな声でお上手なのです。
素人よ～、とは聞いてたけれど
今回初めてゆっくりお話をさせていただいて
「歌いたいな～と思って、一人じゃ自信がなかったので
最初地元の混声合唱団に入り、
その活動の中で先生との出会いがあり
やっぱりソロがいいや、と合唱団をやめ、レッスンを受けて５年」
だとおっしゃっていたので、びっくり
とてもとても、そんな風には見えません。
音大卒か、学校の先生か・・・（先生ってタイプじゃないけど・笑）
それに「実家は農家で、母の介護をしてる」とのこと。
発表会の日の少し前にお母様が救急車で運ばれて、
大変だったそうです。
それから、リハの最後に飛び込んできた知的な若い女性。
二番目に歌われたMさんは、某国営放送局の記者さんで
たった今までブラームスの番組で指揮者にインタビューしてた、と。
（そういえば今週のN響がブラームスだけど、コレかしら？）
N響担当になったけど、楽譜も読めないのはマズイ、と
先生の門をたたき、どんどんレッスンを受けてるそうです。
私みたいな小心者じゃなく、堂々としていて
「度胸ありそうですよねー」と私がうらやましがると
「・・度胸だけは。自分が上手いとか上手く歌おうとか
思ってないですから」と言ってました。
「レッスンで得る楽曲に対しての“気付き”が楽しくて、歌ってる」と
私が考えたこともないことを聞かせてくれました。
「この曲のこの部分がね、すごくステキなのよ～歌詞がね。。
これこれこういう話でね。。
先生が前に歌われたのを聴いて、すごく感動しましたもん。
若い歌い手が歌うとホントにただの“わがまま娘”って感じだけど
人生の深さを感じたわ～」・・・とか
せっかくのマニアックなお話も、私にはまるでチンプンカンプン。
たぶん歌友・Ceciliaさんなら対等に話せたでしょうに（笑）。
若い子たちは「日大組」と先生がおっしゃってたので
学生さんなのでしょう。
１番目のN田さんは受験生かな？
ｂａｔｔｉ ｂａｔｔｉを歌ってました。
（先生、初発表会にこの曲を選ぶのがお好きなのかしら？）
私は前回四苦八苦しちゃったけど、なんのなんの、堂々と。
全体に響きを絞った声ではないけど、
パイプが太くて、声量の豊かな、若い原石って感じ。
一部のラストを飾ったＳ野さんは５０代くらい？かな。
物静かで上品なこの方は、音大卒とのこと。
軽やかな美しい声で、楽屋でおしゃべりにも参加せず
黙々と音源を聴いて練習していらっしゃいました。
そのほかにも６０～７０代以上の奥様が何人か。
お一人はシャンソンを長年やってらして、
声楽は初心者とのことですが
ドレスもメイクもステキで、とってもおしゃれ。
客席の男性応援団から「ブラヴォー
」の声援が（笑）。もうお一方は、毎年リサイタルを開いてらっしゃるとのことで
最近旦那様を亡くされたそうですが
病院のベッドから「歌っておいで」と見送ってくださったほど
旦那様も音楽がお好きだったそうです。
それから。
いつも私が伴奏をお願いしてるリエ先生は
地元で毎回レッスン場所をお借りしてるＯさんのお嬢さん。
いつもクールなイメージのイマドキの娘さん（お子さんアリ）
って感じで、なかなか親しくお話できなかったのですが
今回は地元のＵ田さんがいらしたこともあって
ようやくいろいろお話させていただくことが出来ました。
などなど・・・・・
声楽を習い始めて、生徒同士の交流もほとんどなく
結構孤独に感じていた私ですが
今回はとても楽しかったです。
それに・・・
Ｕ田さんがらみで、ひとつプロジェクトが
ちょっと楽しみな年末になりそうです。
（これについてはまた書きます）
