五年日記

只今、五年日記の三年目。

三年とか五年日記って、
前年に何があったかが一目瞭然なので
良かった年を思い出すのはうれしいことだけれど
辛かった年を振り返るのは、心底ブルーな気持ち。

去年の私、
毎日が受験一色。
今頃は特に、試験と結果発表がズラリ。

少し先を、読んでみた。
長男が今の大学に進むことをようやく決意するあたり、
彼の苦悩、親としての私と夫の“見守る”忍耐。
そして・・・・「辞めたい」と帰ってきた時に、
話し合いの中で彼が見せた涙。

どうしてこんなにも迷うのだろう。
何を怖気づいているのだろう。
あなたは選ばれて、そこに入った。
出来る苦労を背負ったに過ぎないのだ・・・・。
そんな勝手な考えが、頭の中をぐるぐる回った。

中途半端な一年が過ぎて
呆気に取られる素っ気無さで、彼は
今の進路を行く決意をした（・・・あるいは仕方なく）。

忘れていた一年前の出来事。
痛みは風化され、記憶は書き換えられていた。
忘れやすいから、人は素晴らしいのかもしれない。
忘れないために書き始めたはずの日記だけど
ページをめくるたびに同じ痛みを連れてくる。

彼が言わない、心の中を
計り知れないから、良いのか悪いのか。
どこまでも飄々としたあの性格に
私はきっと助けられている。
いつの間にか、こんなにも大人になって・・・
親とは別の毎日を生きている。

今日、スタッドレスタイヤをノーマルに履き替えた。
タイヤを運んだり、スキーやブーツをしまうのを
当たり前のように手伝ってくれたことに感動。
自分のことしかしない面倒くさがりのお兄ちゃん、だったのに。

そんなことを、考えた一日。