12月15日、東京都内で「女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会」の代表者が記者会見を行いました。その模様を伝えた産経新聞の16日付記事がこちら。
同団体は郡司真子氏や森奈津子氏らも出席しています。この両氏は、moldさんら一部の反差別・トランス支援者から「トランスヘイター」との蔑称を持って攻撃されている方々です。私もmoldさんからトランスヘイターと言われていることは、拙ブログの読者でご承知の方も多いかと。
閑話休題。moldさんがXでこの記者会見にかみつきました。産経記事の会見写真に写っている出席者の1人の画像をわざわざトリミングして目立たせ、この一言を書いたのです。
(moldさん @lautrea 12月16日付Xでの投稿)
この投稿はどの出席者に向けられたかというと「女性の権利を守るトランスの会」代表の森永弥沙氏です。まあこの時点で、moldさんから森永氏に対する投稿は誹謗中傷に値するのではないかと感じます。私の旧知の人間であるOxalis20xx(@sorrel1984)がmoldさんの投稿を見つけ、森永氏への誹謗中傷だとXの相互フォローである郡司氏に報告しました。
moldさんはOxalisの投稿に反応したようで、このような反論を試みていました。
(同上)
(moldさんのX12月17日付投稿)
確かに森永氏は黒地に六芒星がプリントされた衣服を着用していましたが「単なる感想だ」と言い張るのは無理がありませんかね。統一協会問題を引くまでもなく「カルト」は否定的なイメージが付きまといますし。「カルト」は悪口じゃない、とmoldさんがおっしゃるなら六芒星(厳密には中の線を抜いた六光星)をモチーフにデザインした福岡県立修猷館高校の徽章を「カルトっぽい」とおっしゃってください。その時点で同校の関係者を一斉に敵に回しますけど(※)。ちなみに同校の卒業生には、日本共産党の前衆院議員・衆院比例北陸信越ブロック予定候補の藤野やすふみ氏がいます。
話変わって。
今回のmoldさんの投稿には、森永氏の服装を含めた容姿への揶揄、侮辱、誹謗中傷にとどまらない深刻な問題があると分かりました。
それは森永氏が、ほかならぬトランスジェンダーの当事者だという問題です。こちらで、森永氏が自己紹介を行っています。郡司氏がOxalisに語ったところによれば、森永氏はデトランスしたトランスジェンダー当事者とのこと。トランスした性別から、元の性別に戻ったということですね。
もうお分かりかと思いますが、moldさんは森永氏がトランス当事者と知っていたにせよ知らなかったにせよ、氏へのトランスヘイトをしてしまったことになるのではないでしょうか。服装がどうとか理由が何であろうが、マイノリティーの当事者を指して「カルトっぽい」などと言ったらヘイトに当たりませんかね。
私が長年購読する日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」でもLGBTQ当事者の記者会見の記事が載るわけですが、写真に写る当事者を見て私やOxalisが何らかの理由をつけて「カルトっぽい」とSNSで発信しようものなら、moldさんら一部の反差別・トランス支援者は口を極めて「トランスヘイトだ!」と非難するでしょうね。そういうことです。
moldさんは速やかに森永弥沙氏への「トランスヘイト」を撤回し、当人に謝罪すべきではないでしょうか。ご検討のほど、よろしくお願いします。
あとmoldさんの「カルトっぽい」ですが、たぶん森永氏の服装だけを指したものではないように推測します。たとえば森永氏だけでない、記者会見に出席した「女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会」の主張そのものが「カルトっぽい」ととらえたのではないか…とね。まあ、この件はmoldさんの反論をお待ちしています。
(※)「修猷館の徽章は六光星だからセーフ」と言い抜ける可能性があります。上記の投稿でも既に「六芒星」→「黒い服に六芒星」と微妙にディティールを変えていますし。修猷館の徽章どころか、海外で六芒星デザインの国旗が複数あるのでmoldさんも「やばい」と思ったのかもしれません。