平和の祭典のオリンピックで起こったパレスチナ武装組織によるテロ事件。当時中学生だった僕にとっても衝撃的な事件として記憶に残ってます。今回の映画は、そのテロ事件を中継したアメリカのスポーツクルーによる中継で事件を追った9月5日が描かれています。
緊張感あふれる中継は、報道の経験のないスポーツ担当クルーにより行われ、オリンピックの最中にイスラエル選手団とコーチが人質となりスポーツかテロかの中継選択が迫る中でテロの中継を決断、世界中に映像が流れる衝撃的なものでしたが、その中継を95分間に凝縮してリアルに再現され、局内から流れる生の映像と演じるスタッフたちの臨場感と見事としか言いようがありません。
錯綜する情報に二転三転するスタッフの歓喜と失望、そして使命感に支えられた情熱も感じられる作品でした。