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安藤正子展 ゆくかは 一宮市三岸節子記念美術館 9月3日まで

安藤正子は1976年生まれで、現在愛知県立芸術大学の准教授を務められています。同大学の櫃田伸也の元で主に油画制作を学び、細密な描線の油彩画や鉛筆画で知られていましたが近年は幅広いジャンルで活躍する現代美術家です。

今回の展覧会は初期の油彩画や鉛筆画はもとより、瀬戸市の移住が機縁となった陶レリーフに今回のタイトルである「ゆくかは」をテーマにした映像作品が発表されています。

第一展示室では、鉛筆画作品にパネル描かれた油彩画作品があり、細密な描写の少女像と透明感のある白い背景の作品が並び彼女のルーツを物語ります。

第二展示室では表現の幅を広げるように水彩画作品が並び、その上にパーツを組み合わせたセラミックによる陶レリーフが掲げられ素材の質感を生かした作品が並びます。さらに日常のひとコマを切り取った水彩画の平面作品は、多面的な表現に加えてモチーフを印象的に浮かびだす作品でデフォルメされた構図の中に緻密な表現が隠されているように感じます。

 

どの作品も表現は違えど、子どもに対する愛情と純粋無垢な姿が心地よいゆらぎとなって流れているようでした。

 

当館は親子で楽しめる美術館としてのコンセプトが強くある美術館で、特に夏休みの企画展示は注目です。残り少ない休みを安藤正子の世界の中で過ごしてみてはどうででしょうか。

 

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