映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。インディペンデント作品として映画祭で絶賛されたサスペンス映画「ブルー・リベンジ」です。
ホームレス生活を送る主人公ドワイトは、警官から両親を殺害した犯人が司法取引により刑期満了を前に保釈されることを知らされ、復讐のために犯人を殺害するが、犯人の家族からドワイトの姉と共に命を狙われることに。
ホームレスのドワイトは、髭モジャでワイルドな風貌。復讐を果たした後に髭を剃ると一転して、その姿は臆病な男へと変わる。
復讐を果たし罪を償うために自首しようとするドワイトが、犯人の家族からの復讐で予期せぬ展開となるのが、この作品のキモになっています。
事件の真実を知らぬまま復讐を果たしたドワイトが、真実を知ることにより動揺し怯え、歯車が合わなくなっていく様に注目して観てみると、たんなるサスペンスの枠を超えたジェレミー・ソルニエ監督の思惟が伝わって来ます。