先日、BSで「全身編集長」を観ました。
あの、週刊プレーボーイの名物編集者で、のちに編集長として100万部を売り上げる雑誌にまで成長させた島地勝彦さんのドラマです。
このドラマ、ご本人のインタビューも交えながら、編集長としての生きざまを描いたもので、刺激的なグラビや特集記事、そして、今東光氏や開高健氏の型破りな人生相談など魅力的な雑誌を築き上げた方です。
今回のドラマでは、今東光氏と開高健氏との濃密な関係が描かれていました。今東光氏は孫のように、開高健氏は弟のようにし接する姿が笑ましく、数々のエピーソドと共にドラマにくぎ付けになりました。また、島地氏の編集としての手腕や部下への愛情を強く感じ、こんなにも魅力的な人は、そうそういないと感じました。
島津氏は、現在72歳。今も現役で、コラムやエッセイを執筆し、ネットでは1日10万ヒットの人生相談で若者たちにも人気で、伊勢丹で自らのコンセプトでBARを開き、トレードマークのシガーとスコッチを飲みながら、年の離れたファンと交流する姿は、全身から滲み出る男としてのかっこよさがあります。
かつて週刊プレーボーイにより、肉食系男子が多かった時代の牽引車が、エネルギッシュに仕事をこなし、今にメッセージを送り続けている姿にカッコよさを感じ、僕もいっそう好奇心豊かに走り続けることを再確認できた番組でした。