今回は、アカデミー賞脚本賞受賞の話題作「プロミシング・ヤング・ウーマン」がようやく日本公開となりましたので鑑賞してきました。
本作は、俳優でもあるエメラルド・フェネルが監督、脚本を手掛け、マーゴット・ロビーが共同製作者に加わっています。主演は華麗なるギャツビーのキャリー・マリガン。今回の作品はキャリア最高の演技と評判の高い作品でもあります。
物語は、昼間はカフェで働き、夜ごとナイトクラブで男を誘惑するキャリー。実は彼女は約束された将来をある出来事により失った過去を持っています。前半は、昼間はカフェで働きキュートなキャシーと一変して酔いつぶれながら男を誘惑し陥れる妖艶でセクシーなキャシーの異なる昼と夜の日常が描かれてます。唯一彼女の生活が垣間見れるのでは、実家で両親と共に生活すること。
中盤は、彼女の大学生時代の同級生との再会で彼女の抱える闇が少しずつ明らかになっていきます。その過去がタイトルの「プロミシング・ヤング・ウーマン」につながっていきますが、そこにカフェに訪れた同級生の男子医師の出現により、事態は二転、三転、ラストでついに彼女の目的が明らかになります。そこからヒートアップするクライマックスと捻りを加えたラストがこれまた面白い。
さすが、脚本でオスカーを獲得しただけあってフェネル監督のユーモアを取り入れた小気味の良い演出で特に女性には何度も頷く場面が多いかと思います。男性にとっても、ハードにクールにそしてエキサイティングが混じりあうキャリー・マリガンの男を手玉に取りながら、どこかキュートな彼女にうっとりしてしまうこと請け合いです。
しかし、女性は怖い。そして美しい。