団地再生計画/みかんぐみのリノベーションカタログINAX出版このアイテムの詳細を見る |
先日、東海地区でネットショップを運営する人々の集まりがあり参加した。
ネットショップを運営する人々は一様にポジティブだ。
懇親会の席で積極的に名刺交換をして情報交換をしている。
僕より一世代若いクリエイティブな人々も多く、仕事柄学ぶことが多い。
中にインテリアショップを実店舗とネットで販売する人とインテリアと建築のリノベーションを営んでいる人にあった。
住宅とインテリアはアートとかかわることが多い。僕の店は額縁店でもあるのでこういった職種の人と仕事をする場合もある。
しかしながらバブル崩壊後は、インテリアコーデュネーターも淘汰され仕事も少なくなってきた。そういう状況でこういった若い世代と交流が持てることは貴重だ。
リノベーション(再生)という言葉が聞かれるようになったのもここ数年のことだ。
スクラップ&ビルトの時代から、リサイクル&リノベーションの時代に入ったといってよい。
すべてがリノベートできるわけではないが、建築にしてもインテリアにしても良いものはリサイクルが可能であり、さらに一歩進んだ考えで言えば修理することによって使いやすく、美しくしていくことがリノーベーションだ。
美術商があつまる交換会はアートのリサイクルといってよい。
僕はアートは究極のリサイクルと思っている。こうした手放されたアートは次の愛好家によって蘇る。そのときになるべく新しい形で、お客様にお渡ししたいと思っている。
骨董品としてそのものを渡すのではなく、残す部分は残し、直す部分は直していくことにアートのリノベーションをこころがけている。
例えば古くなった額縁や表装を新しいものに変えるだけで、古い絵画も生き返る。
今は額装や軸装により違う顔が出てくるものだ。
名バイプレイヤーは主役をさらに輝かせるものだ。そんな仕事を続けていきたいと思っている。