65オヤジのスタイルブック

映画・ハロルドが笑う その日まで

ノルウエーのアカデミー賞2冠に輝いたコメディータッチのヒューマンドラマ「ハロルドが笑う その日まで」を観賞。

 

今回の作品を映画館で観たいと思ったのは、その物語にあります。本作の内容は、町の家具店を営む老夫婦の店の隣に、あの、日本でも人気のIKEAが進出。主人公のハロルドは、店を失い最愛の妻を亡くしたことで自殺を図るも少女に助けられ、自暴自棄となってIKEAの創業者を誘拐。三人の珍道中が繰り広げられるといううものです。

ハロルドを演じるビョルン・スンクエストは、ノルウエーを代表する名優で、今回の作品でもノルウエーのアカデミー賞と言われるアマンダ賞で主演男優賞に輝いています。職人気質で、頑固ながら妻を愛する男を演じ、その眼差しが印象的な俳優でした。シングルマザーの娘で、ハロルドと行動を共にしながら心を通わす少女役のファンニ・ケッテルも、少ないセリフの中で存在感を出し、IKEA創業者役のビョルン・グラナートは、事業の成功の陰で悪い噂の絶えない男の孤独と虚栄心をコミカルに演じていて、三人が交わす会話に笑いの絶えないシーンの連続でした。

IKEAの創業者に向けられる非難中傷の愚痴を聞き、ハロルドとは違う経営者の考え方に戸惑いながらも、少女の出会いにより、生きる勇気を再び取り戻す様をコミカルに描きながら、北欧の厳しい自然の中で、ハロルドと少女のあたたかな心に触れて、優しい気持ちになる作品でした。


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