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映画 モーリタニアン黒塗りの記録

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9・11のテロで首謀者の一人とされた男の無実を晴らすために立ち上がった女性弁護士と軍側の弁護士の正義を求める姿を描いた事実に基づく映画「モーリタニアン黒塗りの記録」を鑑賞してきました。

9・11の同時多発テロの首謀者の一人とされ裁判もなく14年間拘束されたモーリタニア人の青年スラヒの無実を晴らすために戦った女性人権派弁護士ナンシー・ホランダーと軍側の弁護士でありながら軍の圧力に屈せず真実を明らかにしようとしたステュアート大佐を通して、アメリカの闇を暴く実話による内容です。

ナンシー・ホランダーを演じたジョディ・フォスターはゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞、黒塗りの記録から事実を暴いていく姿をクールに演じています。年を重ねるごとに、内なる情熱がにじみ出てくる姿には俳優としての凄みを感じます。また、軍側の弁護をになったスチュアート大佐を演じたヴェネディクト・カンバーバッチは2枚目俳優から渋さがまし、演技にも磨きがかかっています。そして主役の青年スラヒを演じたタハール・ラヒムは、訴追の権利を失い拷問と虐待が横行する孤島の刑務所の中で絶望からかすかな希望を得たことで再び立ち上がる青年を気負いなく演じていて好感を持ちました。決して派手な内容ではないですが、ストレートにアメリカの闇を感じる内容でした。

9・11の同時多発テロからブッシュ政権下以降アメリカ政府が犯した罪を暴いた作品が近年制作されています。自由の国アメリカの闇と真正面から戦った人々たち、正義を貫く人々の行動は称賛に値します。そうした人々により闇は光となることを感じます。


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