大津市の中2男子の自殺問題について、連日報道されています。
自殺の原因が、加害生徒の自殺練習の強要によるものなのか、その因果関係を調査しているとのこと。因果関係と言っても、自殺した本人に聞いてみなければわからないが、客観的に観れば、自殺の一因であることは間違いない。
いつも話題にすることですが、僕は自殺の原因がいじめられる側にあると主張には真向から反対します。こうした考えは、いじめの連鎖を生むものです。もし、自分の子どもがいじめの対象になっていたら、そんな主張を言えるのかと思います。
今回の問題も、結局は教育委員会や文部科学省などが、因果関係を持ち出して、被害児童と加害児童を同等の立場において、いじめ問題を棚上げしていく手法に過ぎないと思っています。
今のいじめの深刻さは、被害者をかばえば、自分もいじめの対象となる。いじめの連鎖が原因で、その鎖をどこかで断ち切ってやらないといけないからです。
昨日のテレビ番組「奇跡体験!アンビリバボー」の中で、愛知の中京大中京と大府高校の補欠選手たちの練習試合が取り上げられていました。
夏の甲子園大会予選で、ベンチ入りからはずれた選手たちの最初で最後の試合を取り上げたものです。学校と保護者、生徒、そしてベンチ入りの選手が一体となって、この試合の主役選手たちを応援する姿を見て、ひとりの生徒をそれぞれの立場で、励まし見守っていることに感動しました。
そして、この試みの姿勢に、いじめ根絶のヒントが隠されているように感じました。
その鎖を断ち切る作業を、学校、教育委員会、PTAが一体となってオープンな関係を築きながら、いじめ生徒を守る仕組みと創り上げていくことが大切だと思います。