65オヤジのスタイルブック

女性にオススメの美術展 愛知県

アート店主がおすすめの現在愛知県名古屋市内で開催中の美術展を3展紹介します。

先ずは6月30日と会期終了が迫っている。美術展から紹介します。愛知県近郊の方は、地下鉄東山線沿線ですので、一日かけて鑑賞されても楽しい美術展です。

最初に紹介するのは栄駅下車の愛知県美術館で開催の「コスチュームジュエリー 美の変革者たちーシャネル、ディオール、スキャッパレリ」

 


コスチュームジュエリーとは宝石や貴金属を用いず、ガラスや貝、樹脂などの多種多様な素材を使ってデザインされたファッションジュエリー。「これは、偽りなく美しいニセモノのジュエリー」とシャネルの言葉通り、素材を巧みにデザインすることで生まれるデザインシュエリーは、どれもオリジナリティーにあふれています。そして、このコレクションの全てが日本人女性、小瀧千佐子氏の所有で構成されています。改めて日本人女性の美意識の高さに驚嘆です。

作品のほぼ全てが写真撮影可能。ガラスケースに入っているので少し離れたポジションでズームを使って撮影すると反射もふさげます。ぜひお気に入りの一枚をスマホの待ち受けや個人的なコレクションしてみてはどうでしょうか。

次は新栄駅1番出口から直通のヤマザキマザック美術館で開催中の「記憶の花 藤原更」


愛知県津島市生まれのフォトグラファー。コマーシャルフォトグラフの世界から清里フォトアートミュージアムコレクション、フランスでの企画展後にアートの世界に転身。アクリル板や布などの素材を用いた花のフォトアートが展開される華麗で優美な世界が広がります。

訪れた日も若い女性を中心に作品と一緒に写真におさまる場面に遭遇しました。当館はアールヌーボの調度品やガラス工芸品、ロココから20世紀近代絵画の西洋美術のコレクションでも名高く、女性にクローズアップした企画展が目をひきます。

今回の藤原更氏の作品と共にガレやドーム、ティファニーのガラス工芸がつながるようにうまく展示されていました。もちろん一部作品を除き写真撮影可能で、さらに音声ガイドの無料ですのでゆっくり解説を聴きながら展覧会を楽しんでください。

ここまでは6月30日で会期終了となります。

最後は、池下駅からすぐ、古川美術館と分館爲三郎記念館で開催の「追悼 篠田桃紅(シノダトウコウ) 107年のキセキ」です。

日本を代表する女性書道家で107才で亡くなるまで作品を生み出し続け、墨象という独自の墨による抽象表現で国際的に評価の高い篠田桃紅の追悼展で、初期の草書を用いた具象的な作品から、墨象という独自の墨による抽象表現は時空を超えた漆黒の世界のように感じます。

また、リトグラフ技法の版画作品も数多く手がけ、人気があります。今最も人気のある日本人女性芸術家の草間彌生を動の作家と例えるならば、篠田桃紅は静の芸術家でしょう。美術館では大作を展示、分館の爲三郎記念館では国の登録文化財の数寄屋家屋に版画作品が展示され、独特な趣を醸し出しています。

こちらは7月28日が会期終了。美しい日本庭園を眺めながら茶菓子を味わいながら避暑を楽しんでみてはどうでしょう。

美術館・ギャラリーランキング
美術館・ギャラリーランキング


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「【美術鑑賞・イベント】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事