65オヤジのスタイルブック

オークションハウス・コミック

オークションハウス 1 (1)

集英社

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 ●全34巻です。はまる人ははまります。

僕の手元にあるマイコレクションとしていくつかの漫画本があります。
「課長島耕作」「沈黙の艦隊」「坊ちゃんの時代」「火の鳥」など。

そしてアート本としても価値のある「オークションハウス」
この漫画、フェルメールの謎の名画により両親を殺された、オークションハウス・MD柳宗厳の壮大な復讐劇です。

復讐の過程で起こる事件に絡めて、名画のにまつわるエピソードがふんだんに盛り込まれ、時には贋作の技術にまで及ぶ物語。数々の名画に魅了される闇の世界の人物の過去も描き出され、登場する女性達と柳との愛の関係もとてもエロチックです。

ビジネスジャンプに連載され、一部の知的ビジネスマンに好評だったのか。あまり人目にはつかない漫画でもありました。でも僕はこう言う漫画が好きな女性に仕事柄惹かれます。まあ、読むと柳の知性と肉体の融合に男ならずも惚れてしまうことは間違いないと思います。日本人をここまで美しくかっこよく描いてしまうとこがまたいいのです。そして原作者の小池一夫先生も、かなり美術史を学ばれていると感心と尊敬をいだきました。

この漫画を読むとアートとは時に罪なものということを教えてくれます。名画はその宿命ともいうべき存在。さらに人を破滅へと導くものです。それは人間の欲望の執着ゆえのことでしょう。
真の名画はやはり個人の手ではなく、公共の元にゆだねるべきだと思います。罪深い人間にならぬように。

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コメント一覧

Unknown
鑑定家としてオリバー社を舞台にしてた際は面白かったんですが、その後はまさに中二病全開ですよね?
それ以後はDragonBall読んでたほうが遥かに面白かったです。
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