65オヤジのスタイルブック

映画・龍三と七人の子分たち

北野武監督の映画「龍三と七人の子分たち」を観賞

北野作品は、バラエティーに富んでいて個人的には好き嫌いが別れるのですが、今回の作品はひとことで言って娯楽的ヤクザ映画として好きです。

内容は、元ヤクザの老人たちと半グレ集団の抗争が描かれています。70歳以上の親分と7人の子分は、龍三親分に藤竜也、若頭には近藤正臣、子分に中尾彰、小野寺昭とかつての名優が顔を揃え、さらに4人の子分たちには、今も数々の日本映画で脇役として活躍する馴染みの深い面々が、特異なキャラクターを演じています。特に今や渋みを増した静かな演技が多い藤竜也が、久しぶりに鍛えあがれた肉体を披露。血の気の多いが義理人情に厚い昔気質のヤクザの親分を時にユーモラスに演じ、新しい藤竜也像を観た感じです。

アウトレイジの2作のようなリアリティーを追求した暴力描写はなく、暴対法に絡めてその盲点を笑いの中でついていておもしろいです。半グレとヤクザの新旧の本質の違いをうまくとらえていて、幅広い世代に受け入れられそうな仕上がりとなっています。

そして何より北野武監督だからできる笑いの数々が随所に散りばめられ、シンプルなコメディ作品に仕上がっているところが返って、難解な作品が多い北野作品の中でも異色だと感じました。


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