NHKのBSプレミアムドラマを最近はよく観ます。時代劇から現代劇まで様々なジャンルの内容で興味を惹くドラマが多いです。また、再放送と後の地上波での放送と見逃さない方法もNHKならでわの特徴です。
今回紹介するドラマは「受験のシンデレラ」で、明日28日22時が最終回。川口春奈演じる、夜学に通う女子高生・真紀が、小泉孝太郎演じるカリスマ塾講師の五十嵐と出会い、東大受験に挑むと言う内容です。
シングルマザーのダメ親には富田靖子が、塾講師五十嵐のかつての東大仲間には、山口紗弥加、袴田吉彦、児島一哉、松尾諭と中堅の個性派が顔を揃えます。
東大受験の極意を伝える手法はドラゴン桜に似てますが、真紀の取り巻く家庭環境と高校生の甘酸っぱいエピソード、真紀と五十嵐の親子愛や友情など、主食の受験に負けず劣らず盛りだくさんの副食の味付けがうまくマッチしたドラマでした。
このドラマの醍醐味は、一人よがりのカリスマ塾講師が、格差社会の中で未来を描けない落ちこぼれ女子高生が出会うことで生まれる師弟関係。
自分のことしか考えない男が命を期限を知り、現実社会を懸命に生きる女子高生により、生きる希望を見出して、彼女の未来を拓こうとする問いに対する答えが感動を生み出していきます。
観ていない人も、ぜひラストから解答を導き出すのも好し、白紙の答案用紙に向かうように地上波での放送を待つのも好し、どちらにしろ魅力あるドラマであることは保証します。