映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は韓国のパニックムービー「ザ・タワー 超高層ビル大火災」です。
地上108階建の複合ツインタワー火災を描いたパニック作品。オーナーのエゴと安全の不備が招いた大火災事故の中で、取り残された人々が奇跡の脱出劇を敢行します。
今やこの手の作品には欠かせないVFXを駆使して作られただけあって迫力は満点。また、お国柄なのか、災害に対する多少の犠牲はやむ得ない容赦のない犠牲者続出シーンが、かえって緊迫感を与えています。しかしながら、ビル火災で活躍する消防士の姿をヒューマンタッチで描いているところは、誰もが共感できるところ。
僕自身、タワーリングインフェルノを超える火災パニック映画はないと思っていますが、キム・ジフン監督は、まさにオマージュ作品として見事に再現しているように思えました。もし、抱く思いが正しければ、監督の潔ささえ感じてしまいます。