今回の映画レビューはジュリアン・ムーアとフィン・ウォルフハードが親子役で共演の「僕らの世界が交わるまで」です。
話題作を次々に送り出す最も勢いのある映画スタジオA24。今回はソーシャルネットワークの俳優ジェシー・アイゼンバーグの長編初監督作品で、エマ・ストーンがプロジューサーのひとりに加わり、名優ジュリアン・ムーアとドラマシリーズ、ストレンジャー・シングスのフィン・ウォルフハードが共演と何かと話題の多い作品ですが、なぜか辛辣なレビューが多く、どんなものかと劇場鑑賞してきました。
内容はYouTubeで2万人のフォロワーを持つ高校生ミュージシャン、ジギーとDV被害のシェルターを運営する母エヴリン親子のすれ違いのドタバタ劇。思春期の息子と母親のよくある難しい関係だが、この二人、実はKYの似た者親子ってところが実に面白い。しかも二人は叶いそうにない相手に恋している。僕にとっては二人のそんな人間模様が実に面白いのだ。
そもそも、A24映画は作品によって当たりはずれがありジャンルも幅広い。ひとつ言えるのは様々なカルチャーにスポットをあてているから、そこを知るだけでも興味がそそるのだ。今回の作品はA24の中ではくせ強の作品ではないですが、今の時代の空気をうまく纏った秀作だと思う。