「パンダ外交」という本を読みました。
まずパンダというとアニメの「パンダコパンダ」を思い出しました🐼
本の中にも作品名が出てくるかなと思っていたら、思ってた通り出てきました😅
あとレッサーパンダも思い出しました。
レッサーパンダもこの本で紹介されていますが、レッサーパンダはパンダよりも一足先の1820年代にヒマラヤで発見されていました。
パンダとレッサーパンダの共通点は主食がタケやタケノコで両者の前足はタケをつかみやすいように足首部分の骨が突起した特殊な形状をしている(この突起は現在では「第6の指」や「パンダの親指」と呼ばれている)そうです。
パンダ外交がまだ幕開けしていない1930年代に中国政府に先んじてパンダ外交の嚆矢ともいうべき行動を起こした一般人がいたそうで、蔣彝という人で中国政府よりも数年早い段階で「パンダは中国のイメージを向上させるためのシンボルにするにふさわしい」と気付き、一人の民間人としてその宣伝活動を実践したそうです。
確かに冬季北京五輪のキャラクターもパンダだった気がします。
ちなみにウイグルの人権問題をめぐり、冬季北京五輪は世界中の人権団体160以上が北京五輪中止をIOCに要求しているみたいです。
2008年3月にチベットで独立を求めるデモが起こり、中国政府がこれを鎮圧すると4月に北京五輪の聖火リレーを迎えた長野では抗議運動が行われたそうです。
5月には中国の胡錦濤国家主席が訪日しましたが、歓迎ムードとはいかなかったみたいで当時の日本社会では中国政府に対する不信感が高まっていたからだそうです。
中国製の冷凍餃子で食中毒が発生した、毒入り餃子事件です。
5月8日に行われた胡錦濤による早稲田大学での記念講演では、会場周辺に集まった人たちが「胡錦濤帰れ!」「フリーチベット」と言っていたそうです。
当時、毒入り餃子事件はテレビでやってた気がするんですがそれ以外のことは私は知りませんでした。
この時の東京都の都知事は石原慎太郎さんだったみたいですが、メディアの報道の仕方が今と変わらないなと思いました。
記者会見でパンダの受け入れについて無関心な態度を示しつつも、「それを置かないことで入場の人間(数)が左右されるんなら費用対効果を換算して考えりゃいい」と回答しましたが、このときに日本のメディアは石原さんがパンダを拒否したかのように報道したそうです。
日本のメディアは新しく来るパンダを必ずしも好意的にとりあげなかったらしく、注目されたのは「ペアで年間100万ドル」というパンダの値段です。
最終的には5万ドルを値切り年間95万ドルだったそうですが、それほど高額なレンタル料を払ってまでパンダの提供を受ける必要はあるのか?と多くの報道が一様に問題提起し、その影響もあってか東京都庁の「都民の声」窓口には2008年5月の1か月間でパンダ受け入れへの抗議を主とする意見が408件寄せられたみたいです。上野動物園にも異議を申し立てるポスターが貼られたり、電話による抗議があったりしたそうです。
確かに値段を聞いた時はびっくりでしたが、どんなニュースでも慎重に見極めることが大事だなと思いました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます