昨日、友人をさそって京橋まで古いフランス映画を見に行きました。国立近代美術館フィルムセンターで開催されている「川喜多かしことヨーロッパ映画の黄金時代」展で上映された「リラの門」という映画です。フランスの名匠ルネ・クレール監督の1957年の作品で、パリの下町リラの門近くに住む人々を描いた人情悲喜劇です。
ルネ・クレールは、「自由を我らに」「巴里祭」「最後の億万長者」など映画史に燦然と輝く名作を何本も監督していて、喜劇王チャップリンに影響を与えた映画人としても有名な人です。「リラの門」はそうした栄光にあふれた作品とは違い、大きな賞もとっていないどちらかといえば小品ですが、よかったです! これぞフランス映画、これぞ巴里(パリではないです)の香りがあふれる映画、人の世のならい、人情の機微、人生ってこういうことがあるよねと納得させる、本当に人間が生きている映画でした。
雨の中、銀座まで出て行った甲斐がありました。そして、私が15年間仕事でお仕えした川喜多夫人の生誕100年を記念した催しに足を運ぶことができて、本当によかったです。こうした素晴らしいフランス映画に日本の観客が出会えたのも、東和映画という会社を興し外国映画の輸入を長年続けてこられた今は亡き川喜多ご夫妻のおかげです。「マダム、ミスター、本当にありがとうございました」
帰りがけに松屋の前を通ると、なんと「白洲次郎と白洲正子展」をやっていました。町田市鶴川にある旧白洲邸「武相荘」は、前に見学したことがあるので、見たものが多いだろうと思いましたが、白洲次郎氏は、私の若いころからの憧れのおじいさまだったので、次郎氏の遺品をまた見たいと思って、1000円を払って覗いてきました。次郎氏が使っていたヴィトンの旅行かばんや、いつも使っていた机やタイプライターなど、また三宅一生がデザインしたハーフコートなど楽しく拝見できたのですが、会場を出たとたん、目の前にとびこんできた白洲邸で使われた調度品の模造頒布コーナーにぞっとしました。私の知っている数少ないフランス語で言えば、「メルドュ」です。せっかくの素敵な一日でしたのにね。
下記がURLです。
http://channel.slowtrain.org/suigan/
噛み心地がいいらしく、とても気に入っていましたよ。
ラムは、テニスボールを見つけると、人格(犬格?)が一変します。私の力では制止できなくなりますので、どうぞレディを目指しているあの娘の血を騒がせないでください(笑)。
でもね、テニスボールを見てもシラッとしているラムなんて、見たくもありませんね。あのハイパーぶりこそ、ラムなんだと思います。
JAKEさんのブログには、ときどきお邪魔していました。お気に入りにも入れてあります。ずっと読み逃げでしたけど、昨夜、コメントを残してきました。
白洲展に関しては、JAKEさんに同感です。白洲正子が一番嫌がりそうなことですよね。次郎氏がご存命だったら、どんな辛らつな言葉を言われるか、せめてその言葉をあれこれ想像して怒りを納めておきましょうか。
では、ご家族の皆様とワンコちゃんによろしく。