透明人間たちのひとりごと

ふっ、と思ったのです

 っ、と思ったのです。

 「ミスティーな未来」 のなかで語られていた“幸福”を意味
する言葉を持たないという種族の話…。

 アマゾンの奥地に住む「ある部族」には、“幸せ”の概念も
“幸せ”や“幸福”に類する言葉もなく、当然のこととして反対
の意味にあたる“不幸”という言葉や概念も、おそらくないの
だろうと書いていた5号の記事です。

exclamation http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/130.html (参照)

 実は、彼らには、そういう言葉がないのではなくて必要が
ない。 つまり、いらないのではないかということです。

 実態は、極めて合理的で整合性のある独自のシステムで
、言わば、彼らのテリトリー内は現代版の「エデンの園」では
ないのかという想起です。

 エコロジーな生き方や充実した心のあり方を示唆するもの
で、生態系を崩さずに生態環境(動植物と自然環境との間
にある微妙な均衡関係)が保たれたままの、ユートピアなの
ではないかとの思いです。

 さもなければ、5号の言うように刹那刹那を死に物狂い
で生きねばならず“幸”も“不幸”も考えている余裕などない
ほどに切迫した毎日を送っていることになる。

 そうなると、常識的には、彼らは短命にならざるを得ない
ような気もするけど、そのあたりの情報ソースが曖昧なので
想像するほかはなく、そういう部族がいるとしての仮定の話
として以後は進めることにします。


 エデンの園

 アダムイヴに、“幸せ”の概念があったのだろうかquestion2

 おそらくは、園から追放されて、初めて味わったであろう
苦難を経験するまでは、“幸せ”のなんたるかはもちろん、
“不幸”の存在さえ知らずに生きていたのだと思います。

 エデンの園とアマゾン奥地の特殊な部族のテリトリー内は
閉じた世界であるという意味での共通項で結ばれる。

 仮に、彼らが敵対者の存在なしに、日々の糧を動植物と
ともに自然の恵みのなかだけで循環させるシステムを採用
していたとしたら“不幸”なる影が差すことは微塵もない。

 “不幸”がないのだから、必然的に“幸”もないことになる。

 なんだか詭弁めいた三段論法のようですが、これを現実
の世界にあてはめてみれば、グローバル=開かれた世界
のなかで、物質文明の恩恵を享受しているのが、現在の
日本を含めた先進国の姿ではないでしょうか。

 創造と破壊の繰り返しの果てに行き着く物質文明の未来
は、明るいものではないということに、漸(ようや)く気づいた
人類は、遅ればせながらもエコロジカルバランスの調整に
心を割(さ)くようになったとはいえ、まだまだ国家間のエゴ
や各個人のエゴは消え去ることはありません。

 欲望が人類を支配して満足させないことの起源は、やはり
旧約聖書(創世記の第2章8節~第3章にかけての記述)に
求められます。

 有名なへび(サタン)の誘惑に到るまでの箇所です。

 そのときに、狡猾なへびがイヴを誘惑するのに使った方法
が、2号の言うところの「赤い嘘」そのものですね。

 「 どの木からも取って食べるなと神は言ったのか 」と言う
へびの問いに「 木の実を食べることは許されていますが、
ただ、中央にある木の実は食べてはいけない。なぜならば
、死んでしまうから 」 そう、神に言われたとイヴは答える。

 へびは「 決して死ぬことはない。 それを食べると、目が
開けて、神のように善悪を知る者となるだけだ 」とは言うが

 ただの一言も「 食べなさい 」とは言っていないのです。

 イヴは神に 「 へびが騙したのです 」 と責任転嫁をして、
自己弁護をはかっているけど、へびは 「 食べなさいとは
言っていないし、勧めてもいない 」と神に対して申し開きの
できるようなレトリックを使っています。

 まさに「赤い嘘」とは、このようなものを言うのでしょう。

 物質文明の進歩とは、欲望という悪魔の創出と進化の
過程を垣間見るようなもので、破壊されつづけた自然環境
をなんとしても補修保全して、元に戻さななければならない
と頭のなかでは、わかっていても、現時点での富や幸福に
こだわってしまうのです。

 未来の人類に相続させるべき大切な自然資産の価値を
高める努力には消極的というか、どうしても後回しにして
しまいがちなのが、欲深い人間という動物なのでしょう。

 いったん動き始めた物質至上主義的な行動が、すぐには
止まらないというのも、物理学でいう慣性の法則と同様に
人間行動学の法則的事象のひとつなのかもしれません。

 おそらく、いつの時代でもどこの国でも、一般の庶民は、
生きることだけに汲々としていたはずで、ふた昔以上も前
に感じていた一億総中流意識があったこと自体が日本の
奇蹟だったのです。

 にもかかわらず

 経済の発展成長を優先し、物質的な豊かさに踊り狂った
挙句のバブルの大崩壊であったことも忘れて相も変わらず
に、新しいステップの迷路のなかで ダンスダンスダンス
振り付けに右往左往しているような昨今の状況は、国家の
安寧や人間的な結びつきを国民から奪ってしまう希望なき
時代の不毛な政治を見る思いに駆られます。

 現在の日本には、貧困国のそれとは違った別のかたちの
“不幸”がある。

 “幸せ”になりたいと強く思い願えば願うほどに、アリ地獄
の底に引き寄せられるアリのように、もがけばもがくほどに
、“幸福”から遠ざかってゆく人々に、いったい何が出来ると
言うのだろう。

 出来ようもないなと考えたときに、先のアマゾンの部族
の話を思い出し…、っ、となったのです。 
 
 “幸せ”や“幸福”がある。 だから“不幸”を嘆くわけで、
彼らのような生き方や心のあり方を獲得さえすれば問題
は解決します。

 思い悩み、願い苦しみ、もがくから、アリ地獄につかまり
底なし沼に沈むのです。

 その意味からは、じっとして周りを見渡し、掴めるものは
ないか、掴めないまでも、長い筒状のもので呼吸の手助け
をするものはないか、それも見つからなければ、このまま
身をまかそう身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」 だ。

 つまり、“覚悟”です。
 
 エデンの園のような自然と共生共存する理想郷ではなく
5号の言うような熾烈なジャングルでの生存競争のなか
にあったとしても、おそらく彼らは常に覚悟が出来ている。

 だから、

 いつでも身を捨てられるというよりも、いつでも身を捨てて
生きているのかもしれない。

 そこには“幸”も“不幸”もない。 極論すれば、あるのは、
、そのときだけなのかもしれない…

 突き詰めれば、すべては、“覚悟”の問題であって、
かかる火の粉や結果に対しての代償はすべて自分自身
が負うもので、イヴのような責任転嫁や迷える子羊たちの
自己憐憫などにいちいち付き合っている暇もなく、相手など
もしていられないのです。

 この責任転嫁や自己憐憫につながる行為こそが、実は、
“幸福”を阻み“幸せ”を遠ざける一因になっている。

 などと言い切ってしまったら身も蓋もありませんし…、

 「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」 などと言われても、
とてもそんな心境になれないのが私たち凡人です。

 でも、身を捨てる覚悟でいれば、スルスルと降りて
きた「蜘蛛の糸」 を偶然にも見つけることができる
のかもしれません。

 日頃から善行のひとつやふたつは、積んでおきましょう。

 「情けは人の為ならず」 です。

 きょうの「身近にあるちょっとした幸せ」は、そんな善行
らしきことができたときのホワッとした気分かな…。

 「蜘蛛の糸」を期待してのものではありませんョ nose4ase2

 さて、 

 やめられない止まらないsymbol7 のはカッパえびせん
だけではありません。

 資本主義の市場経済からなる物質至上主義の流れは
そう簡単には止まりません。

 ただ、誰かが流す妖しげな曲に乗って踊らされることの
ないように、煌(きら)びやかな舞台上の華麗なステップに
惑わされることのないようにダンスダンスダンスしましょう。

 ビーチボーイズのヒット曲でもなければ、村上春樹の小説
とも関係はありません。

 強いて言えば、ナイスダンサー(種牡馬)の娘…。

 1991年のフラワーカップ(GⅢ)で2着して、牡馬に挑んだ
皐月賞で5着と健闘したダンスダンスダンスです。

 相当にディープな競馬ファンでないと知らないかquestion2 

 他にも ナイスナイスナイス という名前の馬が
ナイスダンサーの仔にいました。

 関西風には、

 ええで ええで ええでぇ~

 叫ぶことになります。 (くれぐれも勘違いのないように nose5


 不幸は、気にせずに いつでもどこでも

 ええでぇ~ と言える覚悟と気概を持ちましょう。


 それと、ダンスダンスダンス のように
 果敢チャレンジする勇気も忘れずに…ネッexclamation2
 
 …って ムリ 静岡人だから nose4ase2

 

コメント一覧

透明人間1号
ほんと、そうですネ。 うっかりしました。
ワイド馬券の導入時にCMのイメージキャラにもなったようですし…
JRO
ナイスナイスナイスにダンスダンスダンスですか。
でも、ナイスダンサーの産駒ならナイスネイチャでしょ!
ブロンズ好きなナイスじゃない奴でしたが…
いまなら、ワイドでがっぽりだよネ!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ひとりごと」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事