金が埋まっていた場所である。
そして今は「温泉村」になっていた。
大の温泉好きでもないけれどぼちぼち日本人なりに温泉が好きな私は、入ってみた。
「伊豆温泉村」
大きな看板の下にはいくつものコテージ風ホテルがあり、その横には南国を思わせる雰囲気のレストランが待ち構え、温泉場はその裏にあった。
駐車場に車を止め、見上げると、廃坑になった金山がこちらを見下ろしている。
近くで見るのは初めてだった。
寒い。とりあえずお湯につかりたい。
入ってみた。
靴をロッカーにいれて、フロントで鍵をもらって暖簾をくぐるとそこは更衣室だった。
あえて言うべきことでもない。
更衣室ではおじさんたちが服を着たり脱いだりタオルで体を拭いていたりしていた。
当たり前である。
もちろん僕も服を脱いだ。
レッツゴー!!
「あぁ…」
「うぃーー」
「しょっぱい」
「あちー」
「玉子の匂いがする☆」
サウナに入る。
「………」
時計をみる。
「………」
出た。時計の針が11から2になったところであきらめた。
水をかぶる。
「ういぃ」
そのたもろもろ満喫して、頭がふらふらしてきたので風呂場からでた。
フロントで貰った部屋着に着替えて館内をしばしうろついてみた。
自動販売機で「チョコアイスバー」のボタンを押した。
「ひとくちアイス」がでてきた。
廊下の壁には「みつお」さんの字が飾ってあった。
「つまづいたっていいじゃないか。人間だもの」
その字を眺めながら「ひとくちアイス」の袋を一個一個あけて口の中に入れた。
冷たさと甘みが口の中に広がった。
まるで人生のようだ、なんてことは思わなかった。
今日は入れなかったけど水着を持っていったらプールにも入れるらしい。
うしゃしゃ☆
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