透明人間たちのひとりごと

3つ子の魂百までも

 幼稚園の体育館。

 真ん中に座り、正面を見ると、ステージ脇の壁に、文字がある。

 確か左側だったと思う。


「清く 正しく 美しく」

 清く、正しく、美しく。

 で、ある。

 おそらく漢字だったような気がする。

 分からない。

 でも、その三つの言葉は間違っていない。


 今から20年近く前のことだけど、

 卒園式の日のことは覚えている。

 担任の先生が泣いていたからだ。

 何故泣いているのか僕には分からなかった。

「ちょっとちょっと、化粧くずれてるよ。情けないねぇ、いい大人が泣くんじゃないよ」

 とまで思った。

 非情な幼稚園児であった。

 僕は「泣かないで」「いままでありがとう」といって何かをあげたような気がする。(気がする)

 かなり上から目線だった。

 それから月日が流れ、今にいたる。

 清く、正しく、美しく

 言葉の意味、そのものではなくて、

 あのときの先生の涙が

 清く、正しく、美しいものの一つではないのかなと、

 今の僕は思います。

 ところで先生。

 聞いていいですか?

 男が泣いていい時は、「おもらしがばれてしまった時」と、

 「ハチに刺された時」だけだって、本当ですか?



コメント一覧

japan-aid
>changrinさん

 はじめまして。
 コメントありがとうございます(^^)

 いい男、憧れます。

 がんばります。

 あ、また腹の虫が…。
japan-aid
>玲凛さん

 つまり男泣きですね♪

 えー、えー、高校最後の部活の大会で負けたときの、あれですね。

 にゃあ☆
changrin
はじめまして。

玲凜さんの所から寄らしていただきました。
清く、正しく、美しくあるべき姿を女性の中に見出しす事が出来る男性はいい男になると思います。

おじゃましました。

PS.玲凜さんのお料理食べたい~~

玲凜
……それは「男の子」の場合(園児)だと思いますよ。「男」の場合は又、違ったシチュエーションで大いに泣いてもいいのではないでしょうか? (^-^)

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